月の輪通信 日々の想い
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2007年03月03日(土) ひな祭り

午前中、寝坊の子どもたちを追い回して居間の片付け。
押入れの奥から雛人形の大きな箱を引っ張り出すl
我が家ではいつも3月3日に雛人形を出して、4月3日に片付ける。
そして、そのときに一緒に台所の大きなストーブを仕舞う。
3月3日が我が家の春の入り口。

アプコが今年も散らし寿司を作るとやかましい。
「きゅうり、こうやどうふ、しいたけ、にんじん、ちくわ・・・」
小さな文字で材料の名前を書き連ねたメモ用紙を渡されて、昨日から買い物に回った。野菜や高野豆腐を煮て、おばあちゃんちで大きな飯切りを借りてきて、準備完了。
台所のテーブルにまな板を置いて、アプコが延々と具材のみじん切りをはじめた。

近頃アプコはちょっと目を離すとおばあちゃんちへもぐりこんで、おばあちゃん相手にお料理ごっこに余念がない。
チャーハンだとか、みたらし団子だとか、ありあわせの食材でごちゃごちゃと思いつきのお料理を作っては小皿に入れて持ち帰ってくる。どうやらおばあちゃんもアプコのやりたいように勝手にやらせてくださっているらしい。
正直なところ、お味のほうはあまりほめられたものではないのだけれど、包丁の扱いやコンロの火の調整などは確実に上達したようで、去年の夏にはなかなかうまくできなかった薄焼き卵もずいぶん上手に焼けるようになった。
同じ年の頃のアユコに比べて、いくらか不器用かなと思っていたアプコだけれど、今日の薄焼き卵はまずまずの及第点。

出来上がったお寿司を小型の重箱に詰めて、錦糸玉子や青みのものをきれいに飾りつけて、得意満面でおばあちゃんちへおすそ分け。
風呂敷にきれいに包んで「もっていって来るわ!」と飛び出していくフットワークの軽さは、アプコの本領。
上手に甘え、上手に相手を喜ばせる、ストレートな人懐っこさがいいのだ。
得な性格である。




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