月の輪通信 日々の想い
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小学校低学年参観懇談。 今年度、最後の参観。 アプコの学年は2クラス合同で「かさこじぞう」のオペレッタをするという。アプコの役は、「ゆきんこ」の役。一人で言うセリフがない替わりに、一見バレエのような可愛らしいダンスの場面が割り当てられていて、その中で数人の子どもたちが揃って側転を披露する。 「ゆきんこの役はね、きれいな側転ができる子しかなれないんよ。」とゆきんこ役を当てられたアプコは得意満面。 鉄棒も跳び箱も苦手で、何度もべそをかいて授業放棄していたアプコが、何故か側転だけは最初から上手にできた。それを見て担任のM先生は、アプコにこの役を割り振ってくださったのだろう。 ナイスキャスティング。 くるりと側転を決めて、思わず満面の笑み。 幼い子どもたちが声をそろえて歌い、楽しげに踊るオペレッタはなかなかの出来栄え。卒業式でもないのに、うっかりウルウルしてしまった。 不覚。
で、帰りの車中での会話。 「ねぇねぇ、ゲン兄ちゃん、どうしてこのごろ機嫌がいいの?」とアプコが言う。 「卒業まであと○日」と秒読みの始まった6年生。残り少ない小学校生活を堪能するまで味わい尽くそうとするかのように、近頃ゲンはすこぶる機嫌がいい。その、なんとなくそわそわするようなハイテンションの空気が、幼いアプコにも伝わっているのだろうか。 「なんで、そう思うの?」と聞き返したら、 「ゲン兄ちゃん、このごろいつもニコニコしているよ。学校にいるときも、いつも笑ってる顔ばっかりだし。」 と、アプコも笑う。
きっと毎日楽しいことがいっぱいあるんだね。 上機嫌のお兄ちゃんを見て、一緒に嬉しくなっちゃうアプコもかわいい。 いいこと教えてくれてありがとう。
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