月の輪通信 日々の想い
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2006年10月26日(木) ダジャレンジャー

玄関先のつわぶきが咲いた。
いつも通る場所なのに、黄色い花弁がこぼれるように開くまで気がつかなくて、毎年毎年はっとする。
もう、冬がくるんだなぁ。

仕事を早めに置いて帰ってきた父さん。
今日はなんだかお疲れの様子。子どもたちのおやつタイムに加わって一休み。
このあいだネットオークションで買った懐かしのサンダーバードのプラモデルをぼんやり眺めながら、ゲンやアプコのにぎやかなおしゃべりを聞いていた。
こんなとき、子どもたちも何かを感じるのか、アプコはすりすりと父さんの背中に擦り寄っていき、ゲンはことさら愉快な話題を探して父さんの気を引こうとする。

「ねぇ。お父さん、知ってる?
サンダーバードを日本で始めて訳した人はね、女性の地位向上にもとても貢献した人なんだよ。」
へぇ、そうなんだ。
ゲンは、ずいぶん物知りになったんだなぁ。話題もなんとなくアカデミックになってきた。
と感心していたら、ゲン、悪戯っぽくへらへら笑っている。
「あのさ、あのさ、その人の名前はね、平塚雷鳥!」
あ、そうか!
雷鳥ね。
うまい!座布団一枚!

ゲンのダジャレが最近冴えている。
「数打ちゃ、当たる」のオヤジギャグから、ちょっとひねった自信作まで、次から次から披露しては、周囲の反応を楽しんでいる。ニタニタ笑いを必死で隠しながらしゃべりに来るので、「あ、来たな」とすぐにわかる。
食事の最中や剣道に向かう車の中、帰宅後の第一声。
ゲンのダジャレは神出鬼没。
いつもいつもゲンの頭の中にはダジャレのネタが渦巻いているということがよくわかる。面白いやつだなぁと思う。

それにしても今日のサンダーバードは秀逸。
当意即妙のタイミングもさることながら、よく平塚雷鳥の名前が思い浮かんだなぁ。たぶん、学校の社会科の授業で習ったのだろうけれど、そのことを彼なりの方法で自分の知識として消化吸収しているのだろう。
こういう独特の方法で情報の出し入れができるのがゲンの面白いところだと思う。

ダジャレの話題、もう一つ。
「あのな、今日、T先生に修学旅行のときの野球拳の話をしてん。
それでな、そのあと、『今日はうちの晩御飯、お鍋やねん』って話をしたら、T先生がな、『すっぽん鍋?』って言わはってん。」
スッポンポンのすっぽん鍋ですか。
翌日、ゲンの連絡帳に
「夕飯は予告どおりお鍋でしたが、スッポンは入ってませんでした」
と書いたら
「修学旅行で出し尽くしたんですね」
とお返事が返ってきた。
こういうユーモアあふれる素敵な先生にも、我が家のダジャレンジャーのセンスは磨かれている。


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