月の輪通信 日々の想い
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いい天気。 朝から干し物に忙しい。 子どもたちの靴、傘、バスマット、アプコのおねしょ布団。 貴重な洗濯日和だというので、人数分のバスタオルも全部洗った。 まだ洗濯機がガラガラ回っている。
「ああ、そうそう、今日はゴミの日!」 家中のゴミを集めて回収場所に出して、それから工房とおばあちゃんちのゴミを出しに出る。 回収場所と工房の間をあわただしく走り回っていたら、お隣のMさんが 「おはようございます。あれもせんならん、これもせんならんで忙しいことですねぇ。」 と笑っている。 「日が照っている間にあれもこれも干したいもんだから、ついつい走り回ってしまうんで・・・。」と私も笑って言い訳をする。 よほどせかせか忙しそうに見えたんだなぁ。
ジーンズもシャツも靴下も干した。 ベランダは満艦飾。 えいやっと居間の敷きマットも洗った。 グラウンドに翻る応援旗のように、大きなマットが風にはためいている。
「若いっていいわねぇ。ちゃっちゃと思うように動き回れて・・・。年をとってくるとやらなければいけないことはいっぱいあるのに、もたもたしてちっとも片付かないわ。」 そんなに悲観するようなお年でもないのに、Mさんはゴミ袋をさげてタッタカ走る私をみてまぶしそうにそういわれた。 「ちゃっちゃと」なんてとんでもない。 モタモタ、トロトロで片付かないからせかせか走り回っているだけなのだけれど、年配のMさんからみると「若いっていいわねぇ。」と見えるのだろう。 忙しい忙しいといいながらも、これといって病気をするでもなく、あわただしく家事にに走り回れることの幸いを改めて思う。
今日は父さんの次の個展の搬入日。 昼からは、焼きあがった作品に出品リストの番号を貼り、梱包材で包んで荷造りをする大仕事が待っている。 ちゃっちゃと家事を済ませて工房へ出動しなくては。
ベランダの応援旗はたった30分でもうほとんど乾いてしまった。 大きく風を含んでこいのぼりのようにふわりと泳いだ。 「今日も元気。」 お日様、ありがとう。
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