月の輪通信 日々の想い
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2006年06月14日(水) パス券

アユコが持ち帰ってきた愉快な話。

学級レクレーションでグループ対抗のリレーとクイズ大会が行われたそうだ。その優勝チームへの賞品として、担任のK先生が「パス券」なるものを提案されたのだと言う。
授業中、先生にあてられても、一回に限り発言を「パス」することが出来る免罪符。
折りしも、今週土曜日は参観日。
参観授業に当たっている社会科の時間に「パス券」が利用できるようにと、学級委員の子どもたちに社会科の先生と直接交渉してくるようにおっしゃったのだと言う。
茶目っ気たっぷりのK先生の提案とそれを大真面目に交渉に赴く学級委員を面白がって、社会科の先生からのOKも出てたらしい。
レク当日、K先生手製の「パス券」が本当に発行されたという。
優勝チームに渡された「パス券」には、トレードマークであるドラえもんのイラスト入り。
参観日の社会科の授業でこのパス券が本当に効力を発するのかどうか、子ども達以上に母は楽しみにしている。

アユコの担任のK先生は楽しい人だ。
時々、こんな風に思いがけない提案をして、生意気盛りの中学生たちを驚かす。その発想は、ユニークで、どちらかと言うと教師というよりやんちゃ坊主のいたずら感覚。その愉快さがまた子ども達の興味を引くらしい。
そのユニークな発想や生徒たちの心を掴む掌握術が、教師としての優れた指導能力からくるものなのか、それとも天然のいたずら心からくるものなのかはまだ判らない。K先生のとっぴな言動をいちいち面白がって報告してくれるアユコにも、そこのところの判断がつきかねているらしい。
つまるところ、K先生自身の持つユーモアや愉快なお人柄がそのまま日々の指導に生かされているということなのだろう。
ああ、愉快、愉快。

いやだなぁと思ってることや、ちょっと面倒だなと躊躇してしまうこと。
日常生活の中のたわいもないストレスをにっこり笑って拒絶できる免罪符。
そういうものが本当にあったらいいなぁと思ってしまう今日この頃。
どなたか私にも「パス券」、ください。


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