月の輪通信 日々の想い
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2006年05月16日(火) 古式ゆかしい弁当

ゲン遠足。
バスで奈良明日香の遺跡めぐり。
お天気はいまいち。レインコート持参。
おやつは例によって「うまい棒15本」
飽きないねぇ。
今回はなじみの駄菓子屋さんがお休みで15種類のうまい棒を買い集められなかったのが痛恨。
何軒かのコンビニを回ってようやく7,8種類買い集めてきた。やたらカサの高いおやつ包みをリュックに詰め込む。

で、お弁当。
前回の遠足では「ビックリするお弁当」とリクエストがあって、いろいろ考えた末、お弁当箱の底におかずを敷き詰め、上から白ご飯をべったり被せるように詰め込んで、ふりかけで大きなハートマークを描いた。
一見、「え?ふりかけご飯だけの弁当?」というビックリ弁当。
古典的な方法だけれど、面白好きのゲンにはかなりウケた。
「で、今度はどんなビックリ弁当?」
と次を期待されて四苦八苦。

結局「古代のロマンを求めていくのだから。」とこじつけて、今日のゲンの弁当は竹の皮弁当。
頂き物の洋菓子のラッピングに使われていた竹の皮をきれいに洗って、お弁当箱代わりに使う。
大き目の海苔おにぎり。
フライやウインナーなど汁気の少ない定番おかず。
少しだけ古風を意識していつもはあまり入れない筍とにんじんの煮物。
これを竹の皮に包み、細く切った竹の皮の紐できゅっと括る。細い竹の皮にはそれほどたくさんの食材は入らなくて、結局二包みに分けての2段弁当になってしまった。
いつものお弁当ナプキンに包んでも、がさがさと収まりの悪いお弁当包み。
「うまい棒15本」と負けず劣らずカサが高くて、結局ゲンは一回り大き目のリュックに荷物を詰め替えて出かけていく羽目になった。

思うに、むかしの竹の皮弁当には、ウインナーとかフライとかバラバラ散らかるおかずはいれなかったのだろう。
大きなおにぎりにお漬物、くるりと竹の皮に包んで風呂敷包みに入れる。
それが本来の竹の皮おにぎり。
欲張ってあれもこれも入れた「エセ昔弁当」は、ひざの上に広げて食べるには余りにも不安定。「おむすびころりん」にならなければいいけど・・・とちょっと不安。
どうせなら中身もシンプルに、おにぎりオンリー弁当にすればよかったかしらん。

「お母さん!お弁当、面白かったで。」
帰ってきたゲンの第一声。
・・・おもしろかった?おいしかったじゃなくて?
「おむすびころりんにならなかった?」
「うん、大丈夫。」
よかった。
果てさて、次はどんなビックリを仕掛けようか。
懲りない母・・・。


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