月の輪通信 日々の想い
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連休明けからひどい風邪を引いて、エッフォエッフォと咳ばかりして過ごした一週間だった。 くたびれた。 どーんと滞っている日記の更新は、ぼちぼちに遡りながら・・・。
夜剣道。 早めに仕込んでおいたカレーライスで早めの晩御飯。 ゲンを送って道場へ。 金曜の晩のお決まりコースにオニイが加わらなくなってずいぶんたった。 「前の席、取った!」 小さいトッポの特等席、助手席の取り合いでにぎやかにじゃんけんする光景も見られなくなった。その代わり、助手席に陣取ったゲンが途中の車中でひっきりなしにおしゃべりをしてくれる。 欲しいと思っているクワガタムシのこと、学校であった面白い話、新しく習得した剣道の技の話・・・。 週に一度、母を独り占めしておしゃべりをするドライブの時間をゲンはとても楽しんでいるように見える。
オニイ、来月始めに剣道初段の審査を受けられることになった。 数年前、1級に受かった後、「まだまだ早い。」となかなか受けさせてもらえなかった初段の審査。学校の剣道部で一緒に受けに行かせてもらえるのだという。そのための「形」の稽古を監督のF先生が部活の時間外にじきじきに教えてくださることになった。学校の部活を終えて帰り道に、通いなれたK小学校の道場の大人稽古の場所を借りてF先生の指導を受ける。 部活の後に道場のはしごでは、さぞかしおなかがすくだろうと、今日はでっかいおにぎり持参。自転車でやってきたオニイと合流して、とりあえずのエネルギー補給。
ゲンのけいこをが終わって帰り際、大人稽古に残るオニイの様子をのぞいていたら、監督のF先生となにやらお話をしていた。 小柄でご高齢のF先生、道場の喧騒の中ではオニイの声がよく聞き取れないのか、オニイの肩に手を回し、オニイの口許に顔を近づけて話を聴いておられる。 ちょっと背中をかがめて先生の耳元で喋っているオニイの姿も何だか「おじいちゃんと孫」みたいでほほえましくて、なんだかほんわか嬉しい気持ちになった。へなちょこ新入部員のオニイも、部の道場ではきっと、かわいがってもらっているのだろう。 新しい環境でも、「よき師」「よき先輩」に出会うことができたらしい。ありがたい。
結局、この日大人稽古を終えたオニイが自転車で帰宅したのは10時前。 稽古前に軽く夕食分のおにぎりは食べたというのに、「腹へったぁ!」と大盛りのカレーをがつがつと平らげる。 高校生の食欲って本当にすさまじい。 そういえば最近、オニイは平日家にいる時間がぐんと短くなったので、何だか四六時中「モノを喰ってる」姿しか見ていないような気がする。
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