月の輪通信 日々の想い
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2006年05月09日(火) たんぽぽ

アプコ、遠足。
本当は先週だったのだけれど雨で流れて本日実施。こんどはいいお天気でよかった。
行き先は毎年恒例、うちの裏のハイキングコース。自宅の前を通って山に入り、アスレティック広場や池のソバのキャンプ場を目指す。今年は1,2,3年生がグループを組んで、スタンプラリー形式でハイキングを楽しむのだという。
うちの前をぞろぞろと歩く小学生の列に手を振る。
「あ、アプコちゃんのおばちゃんや。」と手を振り返してくれる子もいて楽しい。子どもたちの遠足の列を玄関先まで出て見送るのはオニイオネエが小さい頃からの我が家の習慣。
工房の方ではご丁寧にじいちゃんばあちゃんひいばあちゃんまで出てきて手を振って下さることもあるから、これ、まさしく「通過儀礼」ね。
「おかあさん、遠足のときな、お母さんが手を振ってくれるのはうれしいンやけどな、おじいちゃんとかおばあちゃんとか手ェ振ってたらちょっと恥ずかしいねん。」とアプコ。
そうだねぇ。ちょっと恥ずかしいかもね。でも、オニイもオネエもゲンもみんな通ってきた道だ。我慢せよ。

子どもたちの列を見送って「さあ、ごみ当番!」と表に出たら、今行ったばかりのアプコがお友達を連れて走って帰ってきた。
「おかあさん!トイレ、トイレ!」
すぐ上の集合場所で集まっていたら、急にトイレに行きたいお友達が出たという。「アプコちゃん、連れて行ってあげて」と頼まれて、一緒に付き添ってきたらしい。
「はいはい、どうぞ、どうぞ。」と自宅のトイレを貸して戻らせたと思ったら、すぐにまた今度は一年生の女の子を連れてアプコが走って帰ってきた。
「おかあさん、もう一回!」
再びトイレを貸す。
ハイキングコースに家があると、アプコもなかなか大変だ。
(この「トイレ拝借」問題、後でちょっとごちゃごちゃした話になったのだけれど、それはそれとして・・・)

今朝、アプコ、遠足のリュックサックと水筒のほかに大事に持っていったものがもう一つ。
家の傍で摘んだタンポポの綿毛。
連休中、アプコのクラスでは「背の高いタンポポを探す」という宿題が出ていて、昨日アプコは隣の空き地で摘んだ30センチ余りのずいぶん長いタンポポ(の綿毛)を学校へ持っていったのだけれど、残念ながらクラスで一番長かったのは担任の先生が摘んでこられたタンポポだったのだそうだ。
それでちょっと悔しい思いをしたアプコ、昨日は同じ空き地でもっと長いタンポポをみつけようとずいぶん遅くまで探していた。
今朝アプコが持って言ったのは50センチ強のダントツのっぽのタンポポ。
「今日こそは先生に勝てるかも」と喜び勇んで持っていった。
何でも国語の教科書に「たんぽぽのちえ」という単元があって、その中で草むらのタンポポは種を遠くに飛ばすために、周りの草に負けないよう花首がぐんと長くなるというお話を学ぶのだそうだ。
「のっぽのタンポポ探し」はその実地検証。実際タンポポなどいつも見慣れている私も草むらのタンポポがこんなに長い花首を持っていたということに初めて気づいてびっくり。長いものは60センチ以上もあっただろうか。
こういう自然の不思議を実地に経験して学ぶことの出来るアプコは幸せだ。ユニークな宿題を出してくださったM先生に感謝。


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