月の輪通信 日々の想い
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2006年02月01日(水) 如月

2月になった。
昨日からの雨。
アユコが作ってくれた家族全員のスケジュール表には、オニイの受験の日程と父さんの個展までの日程が続く。
オニイは学年末試験最終日。
「帰ったらちょっと出かけるけどいいかな。」
中学最後の定期テストを終えて、仲間とちょっと羽を伸ばしてくるのだろう。「受験生が今頃気を抜いてていいの?」と要らぬ説教の一つも垂れたいところをぐっと我慢。
オニイの中学生活もあとわずか。
いま一緒に遊んでいる仲間たちはそれぞれ違う高校への進学を希望しているという。試験休みに自転車を駆って遠出したり、誰かの家に入り浸ってくだらないおしゃべりをしたり、ゲームショップを覗いたりするささやかな楽しみも、今のメンバーではあと数ヶ月だ。高校受験の緊張感と同じくらいの重さで、残された中学校生活をもう少し楽しんでおきたい気持ちもあるのだろう。
何かにいつも背中を押されながら、惜しむような気持ちで味わう青春の時間。
そんな時代もあったよなぁと自らの学生時代を思い返してため息をつく。
「早めに帰ってきなよ」
そういってオニイの自転車の後姿を送り出す。

そういえば、中学入学当初、私のお古のママチャリでふらふらしながら登校していたオニイ。今では自転車の運転もそこそこ上達し、傘をさしてもふらつくこともなく軽快にペダルを踏んで坂道を下っていく。
ずいぶん大きくなったもんだなぁ。


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