月の輪通信 日々の想い
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2005年11月22日(火) 落ち葉同盟

中学校の参観、懇談。
ウォーキングを兼ねて、テクテク歩いて出かける。
村の中の狭い路地を歩いていて、玄関先の落ち葉を熊手でそうじしているおばあさんとすれ違う。
風が吹くと、せっかくかき集めた落ち葉の山がざわざわと崩れて、頭上からはまた新しい柿の葉がはらりはらりと落ちてくる。
私もおばあさんもほとんど同じタイミングで柿の木を見上げ、そして顔を見合わせて笑う。
「まだまだ、落ちてきますね。」
「はぁ、まだまだですなぁ。」
柿の木には赤く熟した渋柿と大振りの赤い木の葉がまだまだたっぷりと残っている。かなわんなぁといいながら、まだまだ落ち葉掻きは続くのだろう。落葉の木を庭に持つと、この季節は毎日毎日落ち葉の掃除に追われる。
風が吹くたび梢を見上げて、「まだまだ残ってるなぁ。」と明日の落ち葉の数を量るのだ。

見しらぬ人と偶然一緒に感じた同じ風。
同じタイミングで木を見上げ、同じタイミングで「まだまだだなぁ。」と一緒に感じたそのうれしさ。
それは日々落ち葉掻きに追われる庭木を持つ主婦だけが共感するおんなじ気持ち。
いわば、落ち葉同盟。


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