月の輪通信 日々の想い
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2005年10月17日(月) 韓国再び

父さん、明日から今年2度目の韓国行き。
例によって、出発間際まで荷物の整理と留守中の仕事の段取りに追われる一日。
朝、ぼんやりとTVをつけていたら、小泉首相靖国参拝のニュース速報。
「ありゃぁ、参った」と父さん。
実は今回の旅行は隣市の交流事業の視察旅行。本当なら春に出かけるはずが、例の「竹島問題」で実施が延期になっていたものだ。
一度ケチがつくと、どこまでもつまずきが残るものだなぁと一緒にため息。

今回はさすがに実施延期とはならないようだけれど、なんだか気持ちよく送り出せないなぁとうっとおしくなる。
首相が靖国神社を参拝することの是非、他国の人が首相の慰霊の形にいちいち干渉する事の是非は私にはわからない。
けれども、TVの映像で、かの国の群集が首相の写真や日の丸を燃やして日本への怒りをあらわにする映像を見るにつけ、私たちはこの人たちをここまで怒りをぶつけられるようなどんな過ちを犯したのだろうと暗澹たる気持ちになる。
戦後、60年。日本の人口の多くが「戦争を知らない子ども達」で占められるようになった。
父さんが先日、工芸会の交流展で訪れた韓国の地では現地の人から暖かい歓迎を受け気持ちの良い旅をさせていただいたという。
個人対個人のレベルでは、静かな歩み寄りが進んでいるように思われる二つの国に、外交レベルではいつまでも喉に刺さった痛い骨があり続ける。
このことの矛盾を改めて思う。

ところで、前回の韓国旅行で父さんが買ってきたお土産は、キムチ味のインスタントラーメンや唐辛子入りチョコレート。
「韓国イコール辛い食べ物」という単純な認識しかない私には、過去の贖罪も靖国も語ることはできない。
ただただ、我が夫の旅行が穏やかな実り多い旅となりますように・・・。


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