月の輪通信 日々の想い
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2005年08月04日(木) 夏の子どもたち 2題

起き抜けのアプコがすりすりと寄って来て、おはようもいわずに何を言うかと思ったら、
「おかあさん!ティッシュってすごいねん!一枚取っても、ぜったいすぐにまた次のが出てくる!」
それって、いま目覚めて、はじめて発見した事ですか?
はぁはぁ、すごいねといい加減なあいづちを打っていたら、
「ねぇねぇ、知ってる?ティッシュってみんな、2枚重なってるねんで。」
とご丁寧に、引き出したティッシュを丁寧に裏表、2枚にほぐして広げて見せた。
ほー、それはすごいねと言ってやったら、ようやく得心してティッシュをひらひらさせながら、どこかへいってしまった。
お嬢さん、ティッシュはあなたが生まれる前から、ずーっと2枚がさねですよ。
それにしても、あなたの朝は初めての驚きに満ちているんですね。

ことし受験生のオニイ、部活の日程も消化して、いよいよ夏休みの後半戦に入る。
暑い自宅でのダラダラ生活を打破しようと遠くの図書館へ学習室の偵察に出かけていった。意気込みだけは買うが、この炎天下に図書館への道のりは自転車で30分。行きかえりの暑さだけで既にくたくた。
すずしい図書館で涼をとって、再びサイクリング30分。なんだかとっても効率が悪い気がするんですが・・・。
おまけにオニイ、問題集を入れていった紙袋にはちきれんばかりのたくさん本を借りてきた。
はぁ、受験勉強をしにいって、その推理小説の山はなんですか。
それをいつ読むつもりですか。
なんだかとっても効率が悪い気がするんですが・・・。
「ほっといてくれ、久しぶりに大きな図書館へ行ったら読みたいと思ってた本がいっぱいあったから、はしゃいでしもたんじゃ。」
母の皮肉に決まり悪そうにへしゃげるオニイ。
フンフンそれもよし。気持ちは分かる。
受験生とはいえ、「やりたい事がな〜んにもない、退屈じゃー」ととぐろを巻くよりも、「読みたい本がありすぎて困ってしまう!」と凹むオニイの方が好ましい。
ま、勉強もしっかりな。


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