月の輪通信 日々の想い
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2005年04月27日(水) 「ピザピザピザ」その後

午後からひいばあちゃんの病院へ。
顔を合わすなり、午前中付き添っていた義父母がうとうと眠り込んでいる間に黙って帰ってしまったのが寂しかったと幼児のようなかわいらしい訴え。「じゃあ、私はひいばあちゃんが起きてるときに、ちゃんと『帰るよ』といってから帰るからね。」と約束する。
足のむくみがすっかり取れて、もう今すぐにでも退院できそうな気になっていらっしゃるらしい。全快祝いには、家でみんなでお好み焼きを食べたいとリクエスト。
う〜ん、ひいばあちゃんが考えているよりはもうちょっと退院は遅くなりそうなんだけどなぁ。あんまり期待が大きすぎると、入院が延びた時のがっかりが心配。

夕方、ゲンの担任のT先生から電話を頂いたとのこと。
昨日のTくんとのトラブルのことだろう。
ゲンに訊くと、「うん、T先生が話をしてくれて決着着いたと思う」と明るい顔で報告してくれた。朝の会の前にT先生に昨日の悔しかった事を話したら、次の中休みには相手の子達を呼んで、ちゃんと叱って謝らせてくれたのだと言う。
「さすがT先生。仕事が早いね。」
といったら、「うんうん」と嬉しそうにゲンが頷いた。

去年の担任のK先生にも、ゲンは何度かTくんたちのことを訴えたのだけれど、どうもその場限りの対応であまり真剣に対処してもらえないように感じて、「先生に言っても無駄」というような不信感や無力感が何となくゲンの中には残っていたように思う。
昨日Tくんたちの嫌がらせにあったときにも、果たして新しく担任になったT先生に訴え出るかどうかゲンは微妙に悩んでいるようだった。
私自身もよそのクラスの子のことでもあるし、嫌がらせ自体が遊びともいじめともつかない微妙なレベルだった事もあって、あえて積極的に「T先生に相談しなさい」とは言わずにおいたつもりだった。
それでもゲンが朝一番にT先生に話をしに行ったということは、彼がT先生を信頼に足る味方であると判断したということなのだろう。
私にとってはT君問題の解決よりも、ゲンが再び信頼できる先生の存在を認めたという事のほうが嬉しかったりする。

夜、再びT先生からの電話。
ことの顛末を説明していただき、これからも何か問題があれば遠慮なく教えて欲しいといっていただいた。
私が「ゲンがT先生に話をしに行けたのは、先生を信頼できる人だと判断したからだと思う」とお伝えしたら、「それでは、今日のことは私にとってもとてもうれしいことだったんですね」とこたえていただいた。私自身の想いもまた、T先生には汲み取っていただけているのだなと感じて嬉しかった。
放課後、ゲンはT先生に「T君たちに話をしてくれて、ありがとうな。」と感謝の気持ちを伝えたのだという。こういうストレートな表現を無意識に出来る事が、人懐っこいゲンの最大の長所であると私は思う。
Tくんたちの嫌がらせが、これを気に全くなくなるとは思えない。けれども今年のゲンにはT先生という強い味方もいる。「ピザピザピザ」の呪文も覚えた。今年のゲンはますます面白くなりそうだ。


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