月の輪通信 日々の想い
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トッポのタイヤが全部パンクして、坂道をトボトボと歩いて助けを求めにいく夢をみていた。 いきなり、枕元を騒がしく人が通る気配がして、 「うわっ!えらいこっちゃ!」と慌てる父さんの声で目が覚めた。 「7時35分!」 うぎゃー!今日は、月曜日。 いつもならもう、小学生、幼稚園組はバタバタと玄関を走り出ている時間だ。 しまった! 寝過ごした! 近頃、揃って早起きするようになった女の子組も、いつもなら早朝から仕事に出て朝食に帰ってくる父さんも、皆より少し早めに起きてお弁当の支度をする私も、もちろんいつもしつこく呼ばないと起きてこない男の子組も、 そろいも揃って爆睡していてこの時刻! ど、ど、ど、どうしよう!
家族そろって、「頭の中真っ白!」のパニックに陥りながら、とりあえず着替えて、昨夜の残り物でご飯を掻きこんで、ソライケー!っと父さんが出動。 小学生幼稚園組をトッポに詰め込んで全速力で送っていってくれた。 「うわっ!えらいこっちゃ!」から数えて、ものの十分あまり。 見事なチームワーク! いつものんびりダラダラマイペースのアプコでさえ、この非常事態に遅れをとることなく彼女なりの大急ぎでいつもの園バスの時間に何とか間に合わせる事が出来た。 素晴らしい! 4月からぴかぴかの一年生。 きっとゲンに手をひかれての集団登校も、たくさんのクラスメートとの学校生活もちゃんとこなしていけるだろう。
「なんか凄い勢いだったね。」 2階からパジャマのまんまのオニイがのそのそと降りてくる。中学生は先日の卒業式の代休でお休みなのだと言う。 「ほんとにねぇ、参ったよ。何で目覚まし、鳴らなかったんだろう。」 と、ほっと一息。 さあ、とコタツに潜りこんだらなんだか硬いものに触れる。 アユコの上靴!昨夜、半乾きだったのでコタツの中で乾かしていたのをすっかり忘れていた。 ど、ど、ど、どうしよう、再び。 上靴を手に、空っぽの頭をさらに空回りさせて、うろうろ歩き回る。 「卒業式の練習だし、寒い体育館で裸足はかわいそうだよなぁ。持っていくしかないか・・・。」 ・・・・母も出動。
参った。 起きぬけの寝ぼけた頭で非常事態2れんちゃんはきつかった。 小学生幼稚園組と揃って登校する朝はあと二日。 ホントなら朝の空気を楽しみながら、ゆっくり歩いて登校するはずだったのに・・・。 ああ、ダメだダメだ。 なにやってんだかなぁと脱力すること小一時間。 なんだかほんとに疲れる朝だった。
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