月の輪通信 日々の想い
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2004年11月06日(土) 母も小学生

小学校。
朝2時間の授業参観のあと、PTAのメインイベントの一つが無事行われた。
役員さんたちが長い時間をかけてこつこつと準備を重ねてきた大きな行事が、滞りなく楽しく終了して、まずは何よりである。
私も今日は、朝からあちこちのお手伝いに走り回り、最後には有志のメンバーで活動している和太鼓の演奏披露にも参加させていただいて、忙しくも楽しい一日を過ごさせていただいた。

子ども達がこの小学校にお世話になって、ずいぶんな年数になる。
PTAの大役も頂いたりして、お母さん友達や顔なじみの先生方も増えた。「やぁ」と挨拶を交わしたり、「ねぇねぇ、聞いた?」とおしゃべりしたりする人たちが、ずいぶん増えたなぁと行事のたびに思う。
外で働く訳でもなく工房や家庭内で過ごす事の多い専業主婦の私にとって、子ども達を通じてお付き合いさせていただく小学校での友人や先生方との交遊は、貴重な存在である。
「大役が当たって参った。」「また、Pの用事で出勤よ。」なんて愚痴をいったりしながらも、役員仲間のお母さんたちや顔見知りの先生方と話をしたり、「おばちゃ〜ん!」と寄ってきてくれる子ども達に手を振って応えたりすることが結構楽しくなってきている自分に気付く。
学校は毎日通学している子どもらにとってだけではなく、時折訪れるだけの母にとっても、いろんな人と出会ったり、新しい事を経験したり、たくさんの生活のヒントを与えていただいたりする学びの場なのだなぁと思う。

去年から、アユコの担任の先生の指導で始まったお母さんたちの和太鼓の稽古。
今日、全校児童の前で披露の晴れ舞台の機会を頂いた。
母という立場も忘れ、学生のクラブ活動のようなにぎやかさで行う楽しい練習。ドンドンとおなかに響く和太鼓の音。普段の生活では決して味わう事のない気持ちのよい緊張感。
「今日は太鼓の稽古があるよ!」という日には、さっさと面倒な家事をやっつけ、少々のストレスも心地よい汗と共にさっぱりと洗い流して、楽しい時間を過ごさせていただく。
来春、和太鼓のメンバーの多くは子ども達が卒業して、小学校とは縁が切れる。「子どもらが卒業しても、太鼓だけはOBで参加したいわ。」の声が上がる。
学校というところは在学する子ども達だけではなく、その母達にとっても大事なコミュニティーの一つであったりもするのだなと思う。

来春、アユコが小学校卒業、アプコが入学。
母は小学9年生になる。
有難い事に、この小学校とのお付き合いは我が家にはあと6年もある。


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