月の輪通信 日々の想い
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今日もはっきりしない天気。 ベランダに干したバスタオルも、なかなかすっきりと乾かない。 生乾きの洗濯物が部屋のあちこちにたまってうっとおしい。 アプコはこの間雨で流れた遠足のリベンジ。 延期のために、行き先が梅小路の機関車見物から海遊館に変更になったので、大喜びで出かけていった。
昼過ぎ、小学校の保健室から電話。 ゲンが遊びの時間に、運動場の雲梯から転落して、頬と腰に怪我をしたという。 最近、ゲンは雲梯にぶら下がって遊ぶのではなく、はしご渡りのように雲梯の上を歩けるようになったと得意げに話していた。今日も多分、それをやっていて転落したのだろう。 保健の先生は心配して電話してくださったようだが、どうやら打ち身だけで済んでいるようだし、本人も授業が終わったら歩いて帰れるといっているらしいので、迎えには行かないことにする。 怖がりで慎重派の我が家の子ども達には、遊具遊び中の事故で怪我なんてめったに起こらない。たまにこういう事故があるのはゲンと決まっている。 痛い目をしたゲンには悪いが、「やっぱりゲンだねぇ。」とニヤニヤしてしまう。 思いがけないところで、思いがけない災難を拾ってくる。 これこそ、野生児ゲンのゲンたる由縁。 帰宅したゲンは大きな腰に大きなシップを貼っていただいて、大仰に痛がってみたり、平気そうな顔をしてみたり。 「男の子だなぁ」となんとなく楽しい。
ところで昨日のオニイの傘の顛末。 休日の間、学校に放置したままになっている2本の新しい傘。 今日は雨も降っていないし、きっとまたもって帰ってこないよといっていたら、はたして、けろっと忘れて帰ってきた。 「あれだけ言ってもやっぱり懲りてないんだよねぇ。」 「多分明日も忘れると思うなぁ。」 と皮肉たっぷりに、オニイをからかう。 「ごめん、明日は絶対!」 と繰り返すオニイ。 それじゃあということで、オニイに賭けを提案する。 明日、オニイが2本の傘を忘れずに持ち帰ったら、父と母から150円ずつ、昨日の傘代としてオニイにやる。 もしも忘れたら、来月の小遣いから300円、オニイが父母に支払う。 「おう、よっしゃー!」 と承知したオニイ。
昨日の出費の救済策として賭けを提案した親心、ちゃんと汲んでおくれよ。
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