月の輪通信 日々の想い
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オニイとゲン、朝から剣道の試合に出かける。 うちは親が応援にはいけなかったので、先生方やほかの保護者のかたがたの車に便乗させていただいた。 集合場所まで送っていって車を降りたら、オニイの袴のすそが大規模にほつれて、垂れ下がっている。 「うわ、大変!」と近所の剣道仲間のお母さんに針と糸を借りて大急ぎで補修。結局微妙に間に合わなくて、あとはそのお母さんに会場で縫ってもらう事にする。 「よしきた、あとは任せてね」と心強いお言葉。 いらんお手間を取らせまして、誠に申し訳ない。
昼間、留守番のアユコとアプコを連れて久々の買い物へ。 アユコと敬老の日の「敬老弁当」を作ろうと材料を買出し。 鮭の焼浸し、小松菜の胡麻和え、がんもどきと野菜の煮物、玉子焼き・・・。 おじいちゃん、おばあちゃん達の好みを考慮しての和風弁当は、献立からアユコが悪戦苦闘して考えてくれた。 夕方、3段の小さなお重に詰めてアプコと一緒に配達に行く。 「ああくたびれた。」と言いながら、アユコも上機嫌。 おじいちゃんおばあちゃんひいばあちゃんからも、お褒めの言葉を頂いたとか・・・。
夕方、外も暗くなった頃にようやく男の子達帰宅。 先生が車でうちまでわざわざ送ってくださった。 戦績は予想どおり思わしくなかったようで、深く聞かないことにする。 「・・・で、オニイ、リュックはどうしたの?」 「あ、ゲンが持ってる・・・・」 ・・・はずだった。 ない。 オニイの私服と、ゲンの剣道着、空の弁当箱とオニイの財布の入った大型のリュック。帰りはゲンが抱えていたはずと言うのに、何処にもない。 先生の車の中に置き忘れたか?と電話で確かめる。 「今から、取りに来てもいいよ。」と言われるので、住所を聞いてくるまで緊急出動。 ところが、先生のお宅についたら、リュックは車には残っていなかったという。 先生も、試合会場の体育館に問い合わせてくださったが、忘れ物としては届いていないと言う。 駐車場として使わせてもらった学校にも電話して、警備員さんに駐車場を見てきていただいたが、見つからない。
「頼りないゲンなんかに持たせるんじゃなかった。」と落ち込む、オニイ。 「だいたい、あんた達、朝からたるんでたよ。ボーっとして、いろんな人に迷惑かけてるんだよ。」と叱る母。 「いったい、何処でリュックを置いたの?体育館を出るときには持ってたの?」となんども何度もゲンやオニイの行動を聞きただす父。 「・・・・と思うんだけど。」と眉根を寄せて、凹むゲン。 はぁ、あきらめるしかないか。
どうする、ゲンの剣道着。 どうする、オニイの比較的ましな私服。全財産(2000円ばかり。)の入った財布。 あ、リュックは父さんからの借り物だったそうな・・・。 そういえば長年使い込んだなじみの弁当箱もちょっと痛いなぁ・・・。 ついでに、先生宅に緊急出動している間に、ふすまが倒れて(?)食卓の上にあった取り皿が一枚割れたそうである。 これまた何年も食卓に欠かせない定番のお皿。う、これも痛い。
久しぶりに女の子達と買い物に出かけて、アユコと楽しく料理して、おばあちゃん達にも喜んでもらって、「はぁ、いい休みだったね。」と終わるはずだったのに、男の子達が帰ってくるなりどん底へと急降下。 なんだかなぁとみんなで凹む。 こんな日もある。 しょうがないよ。 明日はもしかしたら、いいことあるかも。 ・・・となかなか切り替えがきかないのが辛いところ。
はよ、寝よ。
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