月の輪通信 日々の想い
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2004年07月16日(金) 太鼓を打つ

朝から今学期最終のPTA広報委員会。
ようやく出来上がった広報紙も本日無事に各家庭に配布された。
次号の記事内容や取材の分担もあらかた決まって、めでたく夏休みに入れそうだ。
「え!なんで?!」と、委員長のくじを引いてパニックに陥っていた春。
右も左もわからぬままに、とりあえずばたばたと東奔西走しているうちに、なんとなく一つ目の山を越えた。
夏休み中も、まだまだ細かな取材やらなにやらドタバタは続くが、とりあえずは仕上がってきた真新しい広報紙の束を前に感慨無量。

午後、アプコの園バスの迎え。
夕方の来客のために工房の茶室の段取り。
ついでに剣道のための早めの夕食の下準備をして、再び小学校へ舞い戻る。
本日2度目の登校。
久しぶりの和太鼓の稽古。
いそいそわくわくと出かける。

アユコの担任のT先生は、和太鼓の名手。
小学校には立派な5台の和太鼓があり、子ども達は授業でダイナミックな和太鼓の演奏を経験させていただいている。
ずんずんとおなかに響く大音響と、体全体を使って友達とひとつのリズムを刻む楽しさ。
身も心もわーっと軽くなるような爽快な気分に魅せられて、子供たちは和太鼓に夢中になった。
昨年、授業参観で子供たちの演奏を見たお母さんたちから、「私も和太鼓、叩いてみたい!」という熱望が集まって、T先生のご好意でお母さんたちの和太鼓教室が始まった。
月一の不定期の稽古日には、有志のお母さんたちがぱらぱらと放課後の体育館に集まってきて、ガラゴロと台車に乗せた和太鼓を運んでくる。
ご近所への騒音対策のため、窓もカーテンも閉め切った体育館に和太鼓を並べ、「きっと明日は筋肉痛よ」とストレッチから稽古が始まる。
日常では味わえない大音響。
決められたリズムを何度も何度も繰り返し刻む緊張感。
太鼓から太鼓へ、次々に移動しながらリズムを刻む流れ打ち。
日ごろの運動不足や寄る年波に逆らって、たらたらと気持ちのよい汗をかき、太鼓を打つ。
頭の中を空っぽにして、ただただ太鼓の響きに身を任せる爽快感。
本当に楽しかった。
T先生、ありがとう。

4人の子供たちを育てて、
毎日あちこちにばたばたと走り回り、
子ども会の役だのPTAだの、思いもつかないお役目を引き当てて右往左往。
大変なことばかり多いようにも思えるけれど、
おかげさまでたくさんの人と嬉しい出会いをさせていただいた。
たくさんのわくわくするような経験をさせていただいた。
ありがたいなぁと思う。

夜になって、剣道の送り迎えを終えて、バタンキュー。
今日もフル回転の一日だった。
けれども今日の疲れが、格段にさわやかな、心地よい疲労なのはなぜだろう。
存分に遊びつかれて、うとうとと健やかな眠りにつく幼児の気持ち。
懐かしい感覚が、よみがえってきた。


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