月の輪通信 日々の想い
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朝、子ども達を送り出してゴミだし。 昨日の豪雨でびしょぬれの傘や運動靴を干して、洗濯を終える。 今日のPTAの委員会の資料をそろえ、父さんと本日の日程を確認後、小学校へ。 今日は第2回広報委員会、授業参観、学級懇談、PTA総会、帰宅後大急ぎで夕食をとり、剣道送迎。 広報委員長初出動、怒涛の一日。
重い資料をドンと抱え、小学校の階段を忙しく登ったり降りたり。 あちこちで役員さんや委員会の委員さんたち、先生方と細かい連絡事項を伝え合ったり、交渉したり。 まだまだその一つ一つは初めてのことばかりで、ごくごく初歩的な瑣末なことなのでだけれど、それでも「ああ、始まってるじゃん」という実感が湧く。 ああでもないこうでもない、こんなことは出来そうにないと、いじいじと考えていたことも、始まってしまえばジェットコースターの如く否応無しにことは運ぶ。 気がつけば、いつもよりちょっとトーンの高い声で、一日中誰かとしゃべっていたような、少々ハイになっている自分がいる。夜になると心なしかのどの調子がおかしい。 専業主婦の日常にはなかった終日のおしゃべりとこれでもかと続く階段の上り下り。 いつもは面倒だなぁと思う剣道の送迎が、なじみの心休まるドライブに思えて、ああ、今日はいろいろ初体験でくたびれたんだなとようやく気づくことが出来た。
とてもとてもゆっくりだけれど、少しづつ自分が背負った身に合わぬ衣装を受け入れつつある私。 「だめだぁ、くたびれたよぉ」と帰り着いた我が家には、学校でのハイテンションのかけらを振りまく母をちょっと遠巻きに迎える子どもらがいる。 この子らが見てるんだなぁ。 身の丈に合わぬ大役を何とかかんとか受け入れる母。 「大丈夫、なんとかなるよ」と、勢いをつけて飛び込む母。 一年かけて、穏やかな専業主婦生活だけでは見せられなかった、いつもと違う母の背中を子ども達に感じてもらいたい。 「この子等がみている」と思うことが、不器用な母の後押しをしてくれるような気がする。 ありがたいと思う。
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