月の輪通信 日々の想い
目次|過去|未来
PTA。お仕事本格始動の前に、副委員長に選ばれた(くじを引いた)人と我が家で集まり打ち合わせ。 若いOさんは、第一子が入学したかと思ったらいきなり副委員長の役を引き当てたという、私以上に不運な人。自営業でフルタイム働いていて、おまけに1歳の赤ちゃんもいるという。なんでこんな人にまで大役を引かせるのか。 「平等なくじ引き」というけれど、これって本当に平等なのかしらん。 でも当人も私同様、自分のくじ運の悪さを笑い飛ばして、前向きに仕事をしてくれそうな雰囲気なので、「とりあえず一年間よろしくね、来年の3月には笑おうね。」と握手。
先日の運営委員会の報告。 連絡網、委員会日程表、アンケート用紙など、この間からこつこつと作っておいた資料の原稿をチェック。 今後の活動方針やこまごました雑用など、限られた時間内に伝えておかなくてはならない内容がすでに山積み。 おまけにOさんは委員会の仕事内容はおろか、小学校での行事のことや我が子の担任以外の先生方の名前も職員室の場所すらも知らない。 とりあえず滔滔と私がしゃべる内容をせっせとメモしてうなづくOさん。 うわ、まだまだ先は長いぞ。
「名簿一つ、こしらえるのもあたしには大変なのよ。」 四苦八苦してこしらえた書類の原稿を手にOさんに愚痴る。 実際、PC歴数年というものの私は、Excel、Wordの基礎すらきちんと学んだことがない。簡単な表ぐらいなら我流でこしらえたこともあるが、やたらと時間がかかる。実際、これまではそれほど必要も感じなかったからそれでよかったのだけれど。
「あ、これだったらExcel使えば簡単にできますよ。」 そこまで、「はい、はい」とおとなしくうなずいていたOさんが、にっこりした。 「あ、パソコン、使えるの?」 「う〜ん、出来るというほどではないけど、Excelぐらいなら・・・」 よしよし、それではとさっそく我が家のPCを起動。あっという間に日程表の枠組みをこしらえてくれた。 「わ、そ、そんなことができるの?へぇ、Excelって偉いねぇ。」 知ってる人にとっては、多分、基礎の基礎の操作のはずだが、私にとっては目からウロコ。 「ふ〜ん、すごいね、かっこいいよ、Oさん。いいよいいよ、あとは自分でやってみるから。」 新しい技術を覚えてなんだかとっても嬉しくなっちゃう私。ちゃんと習得したら今後のお仕事にもきっとしっかり使えそう。 「これをメールで送ったら、お互いに書類の作成の途中で連絡取りやすいしねぇ。」 とはしゃいでいたら、 「あのー、うち、仕事場のPCなのでネットにはつながってないんです。それでもメールできます?」 あ、それは無理かも・・・・ excelやWordは出来てもPCのメールはよく判らないという。もちろん添付ファイルの送り方も・・・・。 PCなんて素人さんにとっては所詮こんなもの。 自分がふだんしょっちゅう扱っているものについては判るけど、専門外のことはちんぷんかんぷん。必要に迫られたときにガリガリ勉強して新しい使い方を覚えていくんだなぁ
「ようし、判ったよ。あなた、これから私にExcelの使い方を教えて頂戴。せっかく大役を引き当てたんだから、一年かけてExcel覚えるわ。一年間で何か儲け物もなくっちゃね。よかったら、私もメールやネットのこと、わかる限りで教えるよ。」 ちょっとうっとうしい思いで始動した委員長役だけれど、思いがけないところでちょっとした副産物がありそうだ。 Oさんも、先輩の話にはいはいとうなづくばかりでなく、自分の得意分野で おばさんに手ほどきできることを喜んでくれているみたい。 そのこともちょっと「儲けたな。」と思ったりして・・・ 「よしよし、なんかいけそうだよ。ちょっと面白くなってきたよ。来年3月には一緒に笑おうね。」 帰り際にもう一度Oさんと握手。 まず手始めに若い、Excelができる友だちが出来た。 思わぬ儲け物になるはずだ
|