月の輪通信 日々の想い
目次|過去|未来
PTA役員、思いがけない大役をひきあててしもうた。 うう、どうしよう。
小学校家庭訪問。 アユコ、先日のメール事件のことで新事実。もう過去の事件とは思っているが改めてため息。 ゲン、当たり障りのないご挨拶の中にちらほらと先生の気になる言動。 う〜ん、今後、要観察。
オニイ、不調。 先日からおなかの調子が悪く、下痢続き。 過敏性なんとからしい。 原因はストレスか。本人にも思い当たるフシがあるらしい。 「母さんに言ってもどうにもならんことやけど・・・」 はいはい、がんばって乗り越えな。 ところで、トイレにこもるときには予告してくれ。 我が家にはトイレは一個しかないのだ。
そのほかにもお仕事のことや、家族のスケジュールのことなど、頭の痛い問題が山積して、肩こりも限界に達した。 久々にめげている。 ふて寝を決め込んでいたら、寝過ごして、ゲンの剣道を遅刻させてしまうところだった。 再び自己嫌悪。
「何にも用事はないんだけどね。」 煮詰まった気持ちのまま実家に電話。 「たけのこ、あっちこっちからもらっちゃって、今日は筍ご飯よ。」 のんきな母の声に、ふっと気持ちが緩む。 夕飯時の忙しい時間に、穏やかに娘の愚痴に相槌をうち、「まあ、がんばりや。」と笑ってくれる母のありがたさ。 そうだなぁ、それが母なんだなぁ。 受話器を置いて振り返ったら、母の不機嫌に首をかしげている子ども達がいる。 「よ〜し、スパッと気分を変えるぞ。」 こぶしを固め気合を入れてから、ふっくらと甘めの味付けの肉じゃがを煮る。
新たまねぎの甘味は、くたびれたダメ母に優しかった。 なんでもない当たり前の夕餉の一鉢で「元気だそっ」の気持ちを配る。 主婦の台所仕事は地味だけれど、じわりと家族の心を支える力がある。
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