月の輪通信 日々の想い
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2004年01月15日(木) 昼デート

今週になって子ども達の給食やお弁当が始まり、また、父さんと二人のランチタイム。
歩いて1分の工房で働く父さんは、昼時になるとパタパタと土まみれのエプロンをはたいて帰ってくる。
うどん、焼きそば、丼もの。
あまりかわりばえのしない昼ご飯を父さんと二人で食べる。
父さんと私はほぼ毎日、三食一緒。

アプコのお友達のKちゃんのお父さんは、最近単身赴任先から帰ってこられた。
年の離れた末っ子Kちゃんは、毎日お父さんがおうちに帰ってくるのがとっても嬉しい。
そして、Kちゃんのお母さんは、「旦那が帰ってくると、早寝ができん、たばこ臭い、朝から作る弁当が4個になった!」とちょっと愚痴モード。
「うちなんか、毎日昼ご飯食べに帰ってくるよ。」
「うわ、きっちり三食つくるのか・・・。それもかなわんなぁ。」

確かになぁ。
仕事と家庭が密着していて、なかなか外へ出る機会の少ない父さんも、「おうちの日々」が続くとだんだん煮詰まってくる。
・・・と言うわけで、父さんと私は時々、外でランチする。
銀行や郵便局の用事を済ませ、夕食の買い物につきあってもらい、ファミレスとかファーストフード店とかでお手軽ランチ。
月の何度かの昼デート。
「そろそろいくか」
同じ家庭の空気を毎日一緒に吸って過ごす夫婦は、煮詰まって深呼吸したくなるタイミングも妙に一致してくる。

本日は、お仕事の都合でおうちご飯。
それでもなんだかモヤモヤするので、割引クーポン券を持って、ドーナッツ屋へ。
テイクアウトでおみやげも買って、店内で父さんとコーヒーを飲む。
「こういうときに限って、大概誰かに会っちゃうんだよな。」
小さな田舎の町の事。
夫婦で昼間っからブラブラしていると、子どものお友達のお母さんだとか父さんの教室の生徒さんとか、なんだか必ず人に会う。
「あらら、今日は夫婦お揃いで・・・」
と言われるけれど、しょうがないんだよ。
うちは夫婦で仕事仲間も茶飲み友達も師弟関係もかねている。

ドーナツ屋のカウンターで、誰かが入れてくれたコーヒーを飲む。
これ、重要。
自分でお湯を沸かさなくて、カップも洗わずに飲めるコーヒー。
食卓につく夫と給仕する妻ではなく、友達のように一緒にコーヒーを飲み、たわいないおしゃべりをする時間。
ともすれば、だらだらと「いつも一緒」に倦んでしまいそうな日常を、父さんは安いファーストフード店のコーヒーで上手にリフレッシュしてくれる。
ありがたい。

あ、ポイントカード、あと400円分で、お皿がもらえる。
ねえねえとうさん、月末までにもう一回、お茶しようよ。
たちまちけちん坊主婦に舞い戻る私。
アプコのお迎えの時間を気にして、昼デートを終わる。
さあ、もうひとガンバリ。
子ども達がかえってくるぞ。


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