てらさき雄介の日記
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2015年09月03日(木) |
高額ながん治療センターと赤ちゃんポストを見て |
厚生常任委員会の県外調査2日目。午前中は佐賀県の重粒子線治療装置を現地調査。今年12月から神奈川県立がんセンターでも稼働が始まる。佐賀の治療費は神奈川より低額だが、それでも先進医療部分だけで約315万円。普通の人が簡単に払える金額ではない。一方2年間で900回の治療を行ったとのこと。うち半数は民間医療保険を使わず現金で払ったそう。おカネのある人はいるものだ。
午後は熊本市内にある慈恵病院へ。“こうのとりのゆうりかご”について、病院幹部から説明を受けた。また施設も視察。様々な困難により自分の産んだ子供を育てられない。そして預ける。事例は多くあり一概には言えないが、経済的な事由も多くあるとのこと。主に特別養子縁組を進めているとのことだが、行政の‘施設優先’は改善して欲しいとのご意見も。神奈川に戻り現状を重ねてチェックしたい。
自らの命に係わるがん治療とはいえ、現金で300万円以上を払える人もいる。一方で経済力が無くて自分の産んだ子供を育てられない人も。この病院に預けられることすらされず、放置や遺棄等によって赤ちゃんが死んでしまうこともあるそう。経済格差の是正は政治が本来的に果たさねばならない責任だ。命がカネで左右されてはいけない。我が国の現状に改めて危機感を持った。
●今日一日
*終日厚生常任委員会県外調査
【午前】 (公財)佐賀国際重粒子線がん治療財団を視察/佐賀県鳥栖市
【午後】 慈恵病院を視察(こうのとりのゆりかご)/熊本市
 一般的には「赤ちゃんポスト」と言われています
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