てらさき雄介の日記
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2014年03月15日(土) |
治安維持法から学ぶこと |
‘治安維持法・なぜ政党政治は「悪法」を生んだか’中央公論社刊・中澤俊輔著を読んだ。歴史の事実を時系列で淡々と検証している。筆者は法の内容と制定に至る経過自体は否定していない。最後の記載にもこうある。
「現代社会においてまず尊重されるべきは、個人の言論であり、そのためには思想、出版、結社の自由はみな大切である。そして個人の言論を不当に抑圧することは方法を問わず許されない、そのような結社はやはり規制されるべきである。」
一方で制定時は一部過激な団体を想定していたのに、日を追うにつれ拡大拡大解釈され、法律をつくった国会のコントロールが効かなくなる。そして政治家自身も処罰対象になっていく。
特定秘密保護法や集団的自衛権なども、今は限定的に議論が進んでいるが、解釈の幅が多く残る状況は問題である。一度認めれば進んでしまう。これまで多くの事例を見てきた。歴史に学ぶべきである。
●今日一日
【午前】 事務作業/事務所
【午後】 地域まわり/中央区内
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