てらさき雄介の日記
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2013年04月19日(金) オードセーヌ知事主催昼食会

オードセーヌ県を訪問。以前より神奈川県と経済交流があり、松沢成文前知事も数回訪問。今日も副議長他幹部が丁寧に対応して下さった。また近隣経済人を集めての昼食会も開催して頂いた。

まずはフランスと同地域の自治制度についてレクチャー。県市の2層制に限らず地域の自主性に委ねられている。一方国と地方の分担という意味では、非常に限定的な仕事しか行えず、分権のレベルでは日本が進んでいる。

また「仕事は来るけどカネが来ない。」とぼやく。これは日本と同じ。党派に限らず国と対峙する構造が出来ている。違うのは公選知事とは別に、中央派遣の‘県令’がいること。しかもオードセーヌでは隣の建物。

色々な話を聞くうちに感じたことはイギリスと同じ。フランスの自治体とは行政組織でありコミュニティ。むしろ後者が優先。地域ごとの文化を大切にする為の行政組織という感じである。

昼食会では日本の対仏投資や神奈川の立地について質問があった。また原発事故を踏まえてのエネルギー政策についても。フランスは原発を産業として捉えており、日本の動向に強く関心を持っているとのこと。

次回は日本でお会いすると言葉を交わし、短い時間のオードセーヌ訪問を終えた。有意義な時間だった。日本の地方自治制度は良く出来ており、やはり運営する人の問題であるとここでも実感。

●今日一日

【午前】
オードセーヌ県議会でレクチャー

【午後】
オードセーヌ県知事主催昼食会
アルベールカーン博物館・日本庭園を訪問

フランス・オードセーヌ県議会場


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