てらさき雄介の日記
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2012年12月23日(日) 敗北の要因〜政権掌握の弱さ〜

敗北の要因。大きく3つあると考えている。二つ目は『政権掌握の弱さ』である。‘統治能力の不足’‘政権担当能力の欠如’とほぼ同義語だ。

政策・世論・人材・国際情勢などを噛み合わせ、含めて一定の方向に進めていく。その総合力を問われるのが政府与党である。しかし3年3か月の民主党政権は、残念ながらその点で未熟だった。

鳩山政権は普天間の県外移設について、対米交渉以前の問題として党内からも異論が出た。政治とカネの問題についても世論の支持を得られなかった。最後には安倍・福田元総理と同じく政権を投げ出した。

菅政権は何より震災対応のまずさ。また官僚の協力を得られず、加えて原発事故の情報管理に不手際があった。国会事故調査会の報告が事実なら由々しきこと。最後にはまた政権を投げ出した。

野田政権は総理個人の‘逞しさ’はあったものの、大臣の任命など人事において問題を残し、小沢グループなど大量の離党者を出した。与党がここまで自壊するのは珍しく、組織運営に重大な誤りがあったと言える。

そして何より対国民。自分たちを選んでくれた主権者と、継続的に対話を繰り返すという、政治活動の基本が出来ていなかった。日常のフォローが少なかった点は、独自の支持層にすら離反を招いた。

さて今後。野党はボロが出にくい。ましてや大敗後、衆議院では60人に満たない議員数。党内抗争をする余裕すらない。しかし主権者は民主党を見ている。今回自民党に投票しつつも、少なからず期待してくれている。

与党以上の緊張感を保つこと。今回選挙で勝った議員が、敗けた候補者と同じような謙虚さを、4年間持ち続けられるか。厳しく問われている。政策は当然。一方で敗北の要因が組織論にあったことを忘れてはならない。

●今日一日

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