てらさき雄介の日記
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2011年07月20日(水) かつての戦争を検証しない政府

歴史を学ぶことは尽きない。先輩面して「お前たちも歴史を学べ」と言っても、かなりの学者でない限り、不詳私も浅はかなレベルであると実感。

しかし政治に携わる人は少なくとも、子どもの教科書に書いてある位のことは、時系列的に概要を把握していなければならない。

もう10年以上前になる。市議会友好訪中団のメンバーに入れて頂き、友好都市の無錫を訪問した。現地で無錫市政府の幹部と対談したが、ある相模原市議が「ここも日本との戦場になったんですか?」と聞いた。

その場が氷ついた・・。KYとはこのことだ。訪問団長の議員が良い方だったので、上手く言葉を繋いで事なきを得たが、全くもって相模原の代表としてお恥ずかしい話。

無錫は、上海から南京へ向かう途中にある。上海に上陸した日本軍が、南京を攻略する途上にあり、まさに想像を絶する被害を受けた地域だ。その解釈はともかくとして、事実を知らなかったことは残念である。

さてどのような切り口で歴史を学ぶべきか。私は幕末史が好きだ。明治維新の画期的な成功と、何だかんだ言っても現在の日本の経済的発展。その経過で不本意なのが先の敗戦。

「何故負けたのか。」それを考えることが、歴史を学んだ最初からの思いになっている。更に現在に至るまでアジア諸国の信頼を得られず、外交でも後手にまわっているのは何故か。

なぜ勝ち目のない戦争に向かってしまったのか。何故真珠湾を攻撃したのか。何故ドイツ・イタリアを同盟を結んでしまったのか。何故国際連盟を脱退したのか。

なぜ何故満州国を建国し、盧溝橋を爆破してしまったのか。その検証を現政府はしていない。どのような見解が出るかは別の議論として、諸外国が一定の見解を持つなかで、当時者が「忘れました」ではお話にならないはず。

日本を真に誇り高い国にしたい。だからこそ過去と率直に向かい合いたい。そのように考える自分は、改めて‘非国民’ではないと思う。冷静に考えること。政治家の基本と考える。

●今日一日

終日 私用


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