てらさき雄介の日記
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2008年11月26日(水) 萩の地にて

食育・食の安全推進特別委員会で県外調査に来ている。今日は山口県の萩漁港と柚子屋本店に伺い、食の安全と地産地消についての先進事例を調査した。

食の安全は抽象的な課題だが、施策として取り組んでいるかどうかで、結果として都道府県単位で差が出ている。神奈川県はカロリーベースの食料自給率が3%と低いせいか、対策が後手にまわっている現状だ。

これに関する条例を制定すべく作業をしているが、「○○を目指して頑張ります」というような宣言条例ではなく、生産者から消費者に至る全ての段階で実行性ある中身にしていきたい。

さて別の話。今日は萩にいる。高杉晋作のふるさとだ。出生地や功山寺なども訪れたかったが、観光ではないのでいたし方ない。萩市内までは山口宇部空港からバスで向かったが、山口県内でも交通は不便な地域だ。

徳川幕府の毛利氏に対する仕打ちが、今をもって安易に想像できる。薩摩などと比べて‘明るさ’が強調される長州だが、長年にわたり蓄積した怨念のようなものも、倒幕時には出てきたのかもしれない。

嬉しかったのは、“長州ファイブ”について、あちこちに記載があったこと。伊藤博文と井上馨は教科書にも出てくるが、遠藤謹助・山尾庸三・野村弥吉については、全国的に知名度は余りない。

幕末から明治維新にかけての偉業は、幕府を倒したことのみにある訳ではない。むしろ明治になってから短期間のうちに、様々な先進的事業を世界から吸収し、それを実現していったことにある。

萩の地にて先人たちに思いを巡らせながら、明日の神奈川県政について改めて考えてみた。

【今日一日】
終日 食育・食の安全推進特別委員会県外調査
 9:55 羽田空港発→山口宇部空港へ
15:00 萩漁港・道の駅‘萩しーまーと視察/山口県萩市
16:00 柚子屋本店視察/同
柚子屋本店にて地産地消の実践を聞く


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