てらさき雄介の日記
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2007年02月26日(月) 226、クーデター

226の日だ。文民統制を破壊することは許し難いが、時代背景も鑑みてか、決起した青年将校に悪い印象を持つ人は少ない。私もそうだ。

しかしその背後にいた、軍官僚と政治家の一部は、その後も日本を戦争に向けて指導した。そして内何人かは、敗戦の責任をとることもなかった。

更にひどいのは、戦後政財界で一定の地位を確保した人までいた。日本は日本である以上、昭和20年で根本がかわる訳ではないが、総括すべきは総括する必要があったことを感じる。

偶然にも今日、GHQの文書が新たに公開された。戦後に軍の一部が、吉田首相を暗殺し、クーデターを企てていたとのこと。

それを内部にいて制止した辻政信氏は、その後国会議員になり、ビルマで消息を絶った。上のGHQ文書によると、中国に入り結果処刑されたという未確認情報があるそうだ。

これからも時代が進むに連れ、歴史の真実が徐々に明らかになっていくのだろう。しかし人間には感情もあり、より深い思念もある。そのことは永遠の謎でしかない。

過去に思いを馳せることもあるが、それは未来への糧であると思う。歴史の持つ重みを忘れずに、政治家として修練を積んでいきたい。


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