てらさき雄介の日記
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2007年01月19日(金) 政令市こそは市民主導で

今から7年前、初めて相模原青年会議所の理事になったとき、担当したのが‘まちづくり’についての提言書をつくること。

理事長とも相談し、私の思いもあって「政令指定都市を目指して」と題するものにした。

当時中核市にもなっていない段階だったので、あくまで夢でしかなかったが、自治会連合会が回覧板をして下さるなど、多くの目には触れたと思う。

その後津久井地域と合併して人口70万人になったこともあり、どこからとなく政令市という声が聞こえるようになった。

4月には県議選を含む統一地方選挙があるが、早くも更に4年後の選挙は政令市で区割りだ、などという人もいる。

しかしどうだろうか。かの提言書にも書いたが、政令市はなった後にもメリットはあるが、“なる過程のなかでより良いまちづくりが行われる”のではないか。

モデル都市としての政令市は、人口や面積だけでなく、住民サービスの中身も大切だ。あるいは街の風格なども。

これらをじっくり詰めた結果の政令市であって欲しい。3月に目指すことを市長が明言するそうだが、その後のスケジュールは拙速である必要はない。

また短期で政令市になろうという背景には、行政主導による進行が前提になっている。今回の合併と同じだ。

市長が「議会や自治会から要望が出ている」と、あたかも市民が既にそれを望んでいるかのような言い回しをしている。しかし現段階で、政令市になることについて、市民の意見集約がされているとは思えない。

政令指定に住民投票が馴染むかはわからないが、それくらいの議論を経ていくべきだ。行政主導ではなく、市民主導の政令市であるべきだ。


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