てらさき雄介の日記
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2006年12月26日(火) フセイン氏の判決

イラクのフセイン元大統領に死刑判決が出た。正確には数ヶ月前に出た判決の控訴が、棄却され確定となったものだ。30日以内に刑が執行されるとのこと。

フセイン氏は多くの罪を背負った。アメリカの影響力を受けているとはいえ、イラクの法廷で出た判決なので、内容については特に意見はない。一国の元首をつとめた以上、その結果について命をかける覚悟は出来ているはずだ。

しかしアメリカンデモクラシーが、イコール民主主義ではない。ましてやイラクでは、そもそも政治や国家に対する概念自体が異なっているのだ。

他国に対して、武力で押し付けたものが、健全な民主主義であるはずはない。今回のイラク"民主化"のプロセスを、今一度冷静に検討すべきだろう。

イランに対する圧力が国際社会で強まっている。悪質という意味では、北朝鮮の方がひどいと思うが、所詮は正義や平和ではなく、一部の大国の国益云々の行動でしかない。

さて日本はどうすべきだろうか。非核三原則すら見直しが言及されるようになってしまった。本当に新しい憲法をつくって大丈夫だろうか。

流行り廃りで右往左往する、政治家の底の浅さに不安はある。しかし今こそ国民総出で、新しい社会の姿を考えるときだろう。

かつての戦争を決して忘れず、そして現在の世界情勢に思いを馳せ、本当の平和憲法をつくっていきたい。


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