てらさき雄介の日記
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2006年03月23日(木) 横浜市長選挙事務所訪問

原当麻駅北口で朝駅頭。

横浜市長選挙が行なわれているが、党支援候補(候補者の希望により推薦などの機関決定はしていない)の事務所を訪問した。期間中なので例によって候補者名は書けないが、ご推察頂けると思う。場所は関内馬車道の県立歴史博物館前だ。

構図は政党相乗りで特に面白くはないが、学生時代からの友人が2名常勤しているため、まさに陣中見舞いという感覚だ。また相模原でお世話になっている方から、この候補者のマニフェストを頼まれていたこともある。

帰りの電車のなかでそのマニフェストを読んだ。国政選挙のマニフェストや、あるいは首長選挙でも新人の場合は、時として言いたい放題のマニフェスが散見される。しかし現職横浜市長となればそうはいかない。数値を入れたものについては、次の任期で必達しなければならない。

つまりここに書かれていることは、今後4年間で実現される見通しということだ。非常に興味深く読んだ。そして内容には多くの点で革新的提案があった。

特筆すべきは「複数年度予算の編成」だ。かつて市議時代に同趣旨の一般質問をしたことがある。しかしこの時は、複数年度予算つくること自体は不可能と考えていた。あくまで単年度予算の弊害を指摘し、その対策を提案したのみだった。

兆の単位である横浜市予算を複数年度で編成することは、全国の自治体に良い影響を与えると思う。何故なら元々政令市は国からの支援が大きい分、不安定で予測が難しいのだ。また予測と違ったときのズレも、規模が大きい分当然巨額になる。

但し財政法の規制で本予算化は難しいだろうから、中期目標を定めた指標というところだろう。それでも画期的だ。そもそも単年度でやり繰りすることの方が無理があるのだ。

他にも多くの項目が公約としてあったが、横にそれにかかる予算も例示してあった。「○○を実施します・・・△△円」という具合だ。その数字を見ると、百億単位もザラだ。明らかに相模原市とは規模が違うことを実感する。

前原党代表が政令市選出の県議不要論を述べた。せっかくなので意見を書こう。数年前に地域コミュニティ誌“アゴラ”からアンケートを受け、その中に同様のテーマについての問いがあった。ここにもはっきり答えたが、私は前原代表の考えとは違う。

政令市選出の県議がいらないという発想は、県議が自らの選挙区の仕事を中心にするという前提に立っている。しかし県議は県全体のことを考えるのが仕事で、横浜市☆☆区選出の県議だから☆☆区のことだけやるわけではない。

もし現状が☆☆区のことのみやっているなら、そのあり方の方を変えなくてはならない。また政令市の市民も、他と同じく県民税を納めているわけだから、その使い道についてチェックする権利があるのも当然だ。

ただし現在の政令市と県の関係が、このままで良いとは思わない。政令市にも色々あるが、横浜のような市は県から独立してしまえばいいのだ。これは暴論ではなく、昭和31年に政令市を創設するときには、この意見少なくなかったと聞く。しかし都道府県制度を根本から変えることになるため、政府が及び腰になったそうだ。

先日の合併記念式典でも、「自立都市」という言葉が簡単に出ていた。もちろん相模原市も神奈川県もそれを目指すべきだが、困難な壁をいくつも越えていかなくてはならない。日本一の横浜市ならば出来るということを、全国のモデルとしてどんどん実行して欲しい。





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