てらさき雄介の日記
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橋本日金工跡地に市立美術館を建設する案が急浮上した。市議会の皆さんも寝耳に水ということで、市行政の真意を図りかねている。
市立美術館と言えば京都だが、ここは日本有数の美術館で出展希望者が目白押し。市役所にはそれを断る係りもいるとのこと。
市役所が運営して上手くいかせるには、役所内に美術に堪能な職員がいることと、芸術に対するしっかりした見識を持ち合わせていなくてはならない。
さて相模原市にそれがあるか。現段階ではないと言わざるを得ない。かく言う私もこの分野には疎いし、過去市議会や行政の会議で芸術論を聞いたことがない。
この状態で建設すれば、それは最初から外部アドバイザーに頼らざるを得ず、公営でありながら公の考えが反映されないことになる。
そして公共施設は、しっかり市民に使われるかがポイントだ。その意味で評価に耐えうる施設はただでさえ少ないのに・・。本当に大丈夫かと思う。
聞くところによると、数千点の絵画が併せて市に寄贈される内約があり、その作品も良いものだそうだ。土地も日金工からの無償提供というのも悪くはない。
しかし原点に返って検証する必要がある。公営で美術館を建設する必要があるのか。市役所の運営でそれが上手くいくのか。
私はNo.だと思う。現在の相模原市内には中小の民間美術館も既に存在している。オーナーが個人で四苦八苦し、市内の芸術発展に寄与している。
過去それらに対して市行政が何かをしてきただろうか。手を差し伸べただろうか。新規施設を建設する前にすべきことがある。
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