てらさき雄介の日記
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2006年02月07日(火) |
皇室典範改正について |
紀子妃の妊娠に関連して、皇室典範改正が延期になる形勢だ。この問題は非常に難しく、私自身発信するに足る見解を持ち合わせていない。
天皇について語ることは、日本の統治機構に直結するだけでなく、日本という国の長きにわたる歴史を考えさせられる。また近代政治の要素とは違った次元の思考も必要になるし、理屈のみでは結論を導きにくいとも思う。
女性・女系天皇を認める議論についても、男女平等を理由として用いることは適当でない。何故なら天皇制自体が、そもそも民主主義とは相容れない要素を多分に含んでいるからだ。
さて今国会での皇室典範改正に積極的だった政府が、ここで一端延期する気配を見せていることには驚いた。
今後長くにわたる皇室のあり方を議論していたはずが、生命誕生という慶事なれどひとつの偶然で動揺している。この程度の話であるならば、やはり少し時間をかけて皇室典範は考えていくべきだろう。
幸い憲法改正が政治スケジュールに乗るわけだから、そこにあわせて天皇制とは何かを含め、根本的議論をしていくことが望ましい。
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