てらさき雄介の日記
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2006年01月25日(水) |
城山町長リコールについて |
相模原市との合併に関連して、城山町長のリコール請求がされた。
有権者数の三分の一による署名が法律の規定だが、リコール推進派(合併推進派)は実に有権者総数の47%の署名を集めている。
元々城山町は相模原市と隣接しているため、合併に賛成する町民が多い。結果としてこの町が最後まで残ってしまったことは、ある意味政治の段取りの悪さとも言える。
その翌週には引き続き合併の住民投票が行われる。重ねて同趣旨の投票を行なうことが経費の無駄との意見もあるが、民主主義のあり方として間違ってはいまい。
少なくとも地方自治体の存亡がかかっているわけだから、これ位議論が深まるのが正常とも言える。
藤野町は既に来年3月11日の合併を決めているが、住民投票の結果を無視して町長が強行したため、いまだに議論がわかれている。
さて相模原市の側だ。他町からの相模原市に対する思いを、果たして真剣に理解しているのだろうか。全体的に見て、関心が薄いだけでなく、合併すること自体を知らない市民も未だに散見される。
今回の合併の反省点は、ひとつは上でも述べた段取りの悪さ。そして合併を機会として、市民の地方自治に対する関心を集められなかったことだろう。
市長の今後に関連して合併「花道」論が出ている。市議会議員でもこれを言う人が多い。しかし合併で大切なのは調印することではなく、合併後当初のビジョンに向けて予定通り進んでいくかだ。
また実質市長不在の状態のなかで、一体誰が残された藤野町・城山町との協議をしているのか不安に思う。役所では出来ない政治的協議も多いはずだ。
もしそれで何とかなってしまうなら、市長という存在は自治にとって一体何なのだろうか。
現在の相模原市の状態は学者などから見れば、ひとつの研究事例とされるかもしれない。しかし市民としてはたまったものではない。一体不幸は誰か。
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