てらさき雄介の日記
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昨日の予告とは違った内容にします。すいません。
小泉総理最後の組閣がありました。個々の顔ぶれについて述べることは致しません。
しかし小泉総理は、組閣のあり方を大きく変えました。この点は良い方に変わったので評価できます。
前総理まで引きずってきた、派閥構成と当選回数至主義は、今は昔となりました。後継総理が元に戻さないことを期待します。
さて一方で小泉的政治手法は、ルール上でも日本の政治システムが想定していなかったことであり、議院内閣制よりも、大統領制を志向しています。
選ばれる手続きのみ国会が行っていますが、国会と連帯することを総理が意識しなければ、議院内閣制とは言えません。
各大臣を「総理」する総理大臣ではなく、各大臣に「命令する」総理大臣になったのです。
総理が大統領的に権限を持つことは、否定しませんし、方向性としては良と考えます。
しかしそのためには、国会が内閣をしっかり監視する制度も、あわせて整備しなければなりません。
例えば大統領制の多くの議会では、党議拘束がありません。大統領を同じ政党であっても、大統領を批判し、その提案に反対することも許されるのです。
現在のように、内閣が国会と連帯せずに政策を実行しながらも、国会の多数与党がそれに意見することを許さないのは、明らかに制度の盲点をついた独裁です。
小泉総理は特殊な例でしょうが、次の内閣になっても、党派をこえて議論すべきテーマです。
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