てらさき雄介の日記
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2005年10月31日(月) 自衛官に誤解を受けたくない

一昨日の続き、在日米軍再編についてです。

さて意外だったのは、在日米軍の再編案に紛れて、自衛隊についても発表があったことです。

相模原市内の米陸軍相模総合補給廠に、自衛隊の普通科連隊が配置されます。規模は1300人だそうです。

これは米軍基地内への配置ではありますが、配置されるのは自衛隊であり、一連の米軍再編とは違った視点での捉え方が必要と考えます。

誤解を受けないように、以下はっきりと私見を述べます。「私見」と断ったのは、相模原市行政、そして党の見解と若干の違いがあるからです。

自衛隊と在日米軍は全く別組織です。アメリカ追従外交と、その裏付けたる安保条約に否定的な私は、当然に在日米軍の縮小をかねてから訴えています。

しかし自衛隊は日本の軍隊であり、その負担を国民皆んなで分かち合うのは当然です。

軍隊が必要「悪」であることは、しっかり認識しなくてはなりません。しかし現在の国際社会のなかで、日本が自衛隊を組織していることは、何ら問題ない常識の範囲内です。もちろん使用方法を間違えなければの、前提付きですが。

計画の詳細を見ていないので何とも言えませんが、相模補給廠に配置されるのが自衛隊であるならば、必要性を冷静に分析して認めることもあり得ると考えます。

政府のやり方に怒りを感じるのは、一連の在日米軍再編と一緒に自衛隊の配置換えを発表したことです。

今回地元自治体が明確に反対しているのは、在日米軍の増強であって、自衛隊に対してではありません。

今回の流れでは、自衛官の皆さんが相模原市に駐留する際に、デモに囲まれないとも限りません。

その状況をつくりつつあるのは、他ならぬ日本政府です。あくまで双方を切り離して考えるべきでした。

そして同じ日本の軍隊なのだから、それこそ事前協議など意見交換をしっかりすれば、こんな歪なカタチにはならなかったのです。

これは推測でしかありませんが、既に自衛隊の配置さえも、アメリカの同意なくしては出来ないのかもしれません。

日本の自衛隊に協力する米軍というイメージを、政治の世界に入る前は持っていました。

しかし政治の現場で多くの話を聞けば、現実には双方の「融合」は驚くほど進んでおり、どっちがどっちを支援しているか分からないようなことも散見されます。高度な作戦計画なども共同行動を前提にしているとのこと。

これこそが日本の安全保障上にとって問題ではないでしょうか。

自衛官募集相談員会への参加をはじめ、多くの協力を今後も自衛隊に対して行ってまいります。

私は私なりの愛国心で、在日米軍の増強に反対しているのです。

今後怒りを展開するにあたって、誤解を受けないよう、とりあえずのご報告でした。

尚、明日はこの件についての勉強(?)会が、党本部主催で防衛庁担当者を交えて企画されています。

諸活動あったのですが、永田町まで無理をして行ってまいります。明日の日記はこの報告を書きます。


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