てらさき雄介の日記
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2005年07月06日(水) 伊藤博文の本を読んで

伊藤博文に関係する本を読みました。

幕末に井上馨と長州藩派遣でヨーロッパに派遣されたことについて、興味深い内容がありました。

鎖国中なので脱藩の形式をとったことや、船上で水夫の扱いを受けたこと。ヨーロッパ滞在中に、四カ国連合艦隊が長州を攻めることを知り急遽帰国したことなどは、多くの説話や時代劇などでも登場いたします。

しかしこの留学は、他3名の同行者がいました。「井上勝」「遠藤謹助」「山尾庸三」です。

彼ら5人はヨーロッパに到着した際に相談し、皆で同じ研究をするのではんく、それぞれ担当を決めることにしました。

結果、伊藤博文と井上馨は政治と軍事、井上勝は鉄道、遠藤謹助は貨幣制度、山尾庸三は工業となりました。

想像するに非常に厳しい環境のなかでの研究だったのでしょう。

新政府成立後は、それぞれが「鉄道」「造幣」「工業」の責任者となりました。

歴史の教科書にその名前は出ていませんが、日本の近代化に役割を果たしたその実績に敬意を表します。


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