てらさき雄介の日記
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2004年07月03日(土) 参議院も比例代表選挙?

選挙制度が複雑です。これは理念を明確にしながら制度をつくるのではなく、その都度の政党間の都合でつくるからです。

参議院の制度は、有権者の皆さんに2票投じていただくことになります。

一票は「選挙区選挙」で、これがかねてからこの日記にも登場している浅尾慶一郎さんが立候補している選挙です。

二票は「比例代表選挙」で、普通は政党名で投じますが、参議院の場合は個人名を投じることによって、結果その所属政党の得票となります。

この「比例代表選挙」のルールについてです。比例代表選挙は獲得した票の多い政党から、案分で議席が与えられます。これは全ての比例代表選挙共通です。ではその獲得した議席分、誰を当選させるかを政党は決めなくてはなりません。

衆議院の場合は順位がついている名簿を最初からつくっておいて、10当選なら、名簿10番まで当選できるわけです。これを「拘束名簿」といいます。

参議院の場合名簿に順位がついていません。ではどうやって順番を決めるのか?そのために政党名ではなく、個人名で投票いただくのです。この個人名での得票の多い順に、その政党が獲得した議席の範囲内で当選していきます。

更にややこしいのは、とにかく民主党だが人は誰でもいいと言う人には、政党名での投票も認められていることです。

参議院は本来衆議院とは違った機能があります。しかしその趣旨にあわせて、選挙制度をしっかりしなくては、参議院そのものの意義が失われます。

今日街宣車に乗った比例代表の候補者は、「参議院議員は衆議院と同じような政党や政局ベースの発想ではいけない」と訴えていました。同感です。

「比例代表選挙」のような政党を選ぶ制度ではなく、多少一票の格差ができても、県や関東といった単位で数人を選ぶ選挙にすべきです。

有権者も政党のみを判断材料とせずに、個人の評価を大きくすべきかもしれません。

どうやって?それを一緒に考えていきましょう。


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