てらさき雄介の日記
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2004年05月16日(日) インドで人民党が勝利

参議院選挙・相模原市長選挙・そして私自身の選挙、大切な選挙は多くあります。遠い国の政治体制を気にしている場合か!と思われるかもしれませんが、本日とても気になったニュースです。

十年以上前のインドを旅行中のことです。カルカッタの本屋さんに、日本語のガンジー自伝がありました。日が暮れてからは、あまり外出したくなかったので、宿でこの本を読んでいました。

今詳細について記憶していませんが、ガンジーは自分の欲望を制御することそのものが向上だと書いていました。例えば菜食主義についても、それ自体に意味はないが、こらえることに意味があると言っていました。まあ、私とは正反対のタイプの方だと敬服したものです。蛇足でした。

さて、今回インドの総選挙において勝利した人民党は、そのガンジーの一族が主な役職をしめています。いまだにインドの民主主義にガンジーが息づいていることの現われです。と言えば聞こえはいいですが、つまりは一人の英雄を偶像化することにとって保たれる民主主義とも言えます。少し厳しい見方ですかね。

いつも言っていますが、民主主義はそれぞれの国で多様です。インドは、経済的には発展途上国かもしれませんが、民主主義においては、日本と比較してどっちが上下でもありません。

違った国のあり方から日本を見ることが、今こそ必要かもしれません。最近の国会を見てください。「イラクに民主主義を」と言っている私たちが恥ずかしくなります。


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