てらさき雄介の日記
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2004年02月25日(水) |
地下鉄サリン事件の教訓とは? |
昨日日本テレビで「オウムVS警察 地下鉄サリン事件の真実」という報道番組をやっていました。非常によくできたドキュメンタリーでした。麻原の判決前ということで、番組の最後にアナウンサーから、番組中の表現で公判のなかで争われている点について注釈もありました。
多くの勇気ある警察官の皆さんには敬意を表しますが、この番組を見ながらずっと考えていたのは、地下鉄サリン事件は未然に防げたのではないかということです。事件を受けて警察が上九一色村の強制捜査に踏み切ったのではなく、強制捜査の情報に動揺したオウムが事件を起したというのが事実です。だとするならば、何故もう数日強制捜査を早めされなかったのか悔やまれます。また情報が間接的にしろ、オウムに伝わってしまっていることは残念でした。
警察・政治・宗教・・・、この事件はそれぞれに多くの教訓を与えたと思います。今後同じことを繰り返さないためには、「どうすれば事前に防ぎえたのか」という厳しい視点で事件を検証することです。ある日突然善良な人が犯罪者になってしまうことは予期できませんが、オウムはずっと以前から、犯罪に関与している疑いを持たれていました。
番組を見ながら思い出しました。大学に入ったとき、サークルの新入生歓迎企画で、当時有名だった木村晋介弁護士が「坂本弁護士事件はオウムの犯行である疑いがとても強い」と断言していました。驚いたことを覚えています。色々なところに挙がっていた警鐘を、社会全体が真剣に受け止めておくべきでした。
政治が得た教訓は、議論に一切のタブーをつくらないということです。「宗教だから」とオウムを議論の外においていた失敗を繰り返さないことです。
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