てらさき雄介の日記
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国際連合のアナン事務総長が来日しています。 明日小泉総理とも会談し、イラク問題をはじめとした意見交換をするらしいです。おそらく水面下では、日本の安全保障理事国入りのアプローチもされるのでしょう。
よく、国連中心主義という言葉が使われます。私も賛成ですが、その趣旨を理解した上で使わなくてはいけません。国連とは、あくまで各国の意志の集合体であって、国連事務局自体に実体があるわけではありません。かつて湾岸戦争の際に、国連に対して日本が何をすればよいかを問うて、その勘違いを国際社会から指摘もされました。
大切なのは、日本がどのような国際社会をつくりたいのか。そのために何をしたいのかです。国連とは、そのことについての情報交換や、あるいは調整をする機関です。国内で言えば、発言の機会を与えてくれる議会といったところでしょうか。
日本が主体的な意志を持つことを改めて考えなければなりません。アメリカ追従の現状で、安保理事国になる意味があるのか疑問です。日本独自の世界観、世界秩序のあり方を示すべきです。
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