Title...ハッピィ*デイズ By...あみ      
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旅記27〜チベット自治区・ラサ編(4)〜「ミニゴンパ巡りと禁教のお寺」
2004年10月03日(日)
旅記27〜チベット自治区・ラサ編(4)〜「ミニゴンパ巡りと禁教のお寺」

8/11。朝起きたら外が真っ白。煙焚きすぎてもくもくしてるの。
聞いた話水曜日は特にお香を焚く日らしく、そのせいだったみたい。
ナクチュにホースレースを見に行くのは結局止める。
というのは、ナクチュとナムツォ両方回るツアーがあるって聞いたから。
その旅行会社に話を聞きに行くも、中国人ツアーは目的地よりも
お土産やさんで過ごす時間の方が長いとか、ハードスケジュールやらで
結局は「考えておきます」っていう結論に至ったんだけどね。

その後、5月くらいからずっとチベットにいるという姉さんに
ゴンパ行きたいけど場所が分かんないの〜って言ったら、連れてって貰える事に。
すごい長期滞在!!チベット仏教やゴンパに詳しいゴンパ姉さんです。
名付けて「ジョカン周辺ミニゴンパ巡りツアー!!!」
一緒に行くのは、うちと姉さんともう一人、うちの一個下の少年くん。
まずは宿の向かいのお店で「甜茶(ミルクティー)」飲んでから。
ここは雰囲気が凄く良いの。地元民で埋ってて、賑わってる。
コップ一杯4角(5、6円?)なんだけど、バター茶なんかより
全然おいしくて、ヤクミルク使ってるのかな。何杯もおかわりしちゃうんだよね。
(ちなみに姉さん曰く、シーズンに伴い3角から値上がりしたんだとか)
ヤカン持ったおばちゃんがすぐに注いできて、机の上のお金取ってくの。

その後はミニゴンパ巡り。途中ありえない腹痛に襲われるも、なんとか回復。
ミニゴンパは外から見ただけじゃお寺だって分からない場所も多く、
ガイドブックに載ってない場所なんかにも連れて行ってもらった。
中のお坊さんに話しかけられたり、仲良くなったり。
小さいながらもあったかい場所が多くて、すごく楽しかった。
「魂の袋」もちゃんと触ってきたよ。中に入ってるのは多分ツァンパ(笑)
一つ一つ特色があって、アニ・ツァングンっていう尼寺は花が多くて。
全員尼さんだからか、花がいっぱい咲いてるし綺麗にしてあって素敵。
あとお寺が作ってるお守りがあって、これがものすごく可愛いのだ!
お坊さんの手作りらしいんだけど、四角くて糸が巻いてあってメチャ可愛いの。

全部で8箇所近くゴンパ訪れたと思う。結構いろいろ行ったんだなー。
ゴンパ姉さんが解説してくれるから、何も知らないで見るより全然おもしろい。
チベット仏教の四つの宗派とか、神様それぞれの紹介とか。
顔が変わっても持ってるグッズで神様見分けられるんだって。
ゴンパ姉さんが好きな神様は、いつもお尻に目があるロバに乗ってて
骸骨とサイコロを持ってるらしく、確かによく見たらいつもそうなの。
あと、人気のある神様の方がやっぱりお布施も多くなるんだって。
ダライラマやパンツェンラマがなんでどうなったとか、今はどうとか
はっきりとは知らなかった事も、いろいろ知って勉強になった。
他とは違って、神様等の偶像だけじゃなく人間の写真も飾ってあるのが
チベットの特徴かなって思ったんだけど、どうなんでしょう。

なんか、禁教にされた宗派のゴンパがあるらしく。
そこに行った人の話を聞くと、みんな体調が悪くなったんだって。
夜中に足を引っ張られてベッドから引き摺り下ろされたりだとか。
特に、赤いカタっぽいの貰った人が調子悪くなってるみたいだった。
体調が治らないから、お寺に帰してくるって言ってた人もいたなぁ。
怖かったけど、行ってみたら意外と普通の感じのお寺。
ここの神様は、もともと人間だったのが三つ目になり変化したので
他の神様の絵と比べても、人間ぽい部分がかなり残ってるんだよね。
後々心配してたけど、何も無くて大丈夫だった。ホッ。

なんか、うちの宿の旅行者が一泊二日のナムツォツアー始めたみたいで、
ランクルチャーターよりも多少安くいけそうだったので、行くことに。
ナムツォまでの公共交通機関が無いから、どうやって行くかがかなり問題。
タクシー捕まえて行こうとした挑戦者もいたけど、やっぱり無理な話で。
途中の村までバスで行って、そこからヒッチしようって人もいたんだけど
そこは一般の車は全く通らないから、ほとんどがヒッチ目当ての車で
だから高い値段を請求されるみたいで、悩んだ挙句止めてた。
女の子一人の方が、男の子や人数いるより車止まってくれるみたいなんだけど。
ほとんどの人がランクルで行ってるんだけど、チャーターだけで一人
300元かかって、プラス入場料やら宿泊代やら食費が要るんだよね。高いっ!
ナムツォに行きたがってる人多かったから、この際一緒に誘ってみる。
8人以上じゃないと開催されないっていうから、人誘いまくる(笑)
なんだかんだでここの宿だけで8人集めたのはすごいと思う。

写真家の女の子がいて、卒業式の個人写真とか写真館で撮ってもらう時
みたいな本格的三脚カメラ持ってるんだよね。学校から借りてきたんだとか。
貸したはいいけど、まさかラサまで持っていくとは思ってなかっただろうね(笑)
大きいし、珍しいー。ここまで担いできたなんて、偉い・・・。
見せてもらったら、画面大きいし景色が逆さまに写るんだよね。へぇ。
一人一人個人写真撮りたいって言われて、照れながらもその場にいた人は写る。
フイルムは大きいタイプのやつだから、一枚一枚撮るたび取り替えてた。
一人一人、個性がちゃんと出てて見ててもおもしろいんだよね。
で、その子は父親と二人で旅してて。みんなすごいなって言ってた。
いやー今となっては父親と二人で旅なんか出来ないかも。確かに。
お父さんは学校の先とか陶芸してるらしく、甚平姿がかっこよかったです。

他の宿に移ろうかって思ってたけど、スノーはなかなか居心地がいい。
他の宿まわってきた人に聞いた話、スノーが一番いいんだとか。
キレーは汚いし、ヤクは工事中で落ち着けない、バナクショーは少し高い、
旅人も日本人も多いし、スノーがなんだかんだで一番良いんだってさ。
ナムツォに行ってる間、みんな部屋をチェックアウトせず残しておくみたい。
実は今週末ラサでお祭りがあるから、今部屋がどこもいっぱいで大変だから。
一泊だけだし、うちも荷物置いて行っちゃう事にした。

夜はついつい話し込んでしまい、2時くらいまで起きてた。
明日7時出発だっていうのに・・・。私があまりにも防寒着持ってないから
周りの人が心配してた。ナムツォはここより更に高地だからもっと寒いらしい。
ラサは高度高いせいか日差しが強すぎるから、日中は暑い時もあるんだけど
日陰に入ると涼しいし、特に朝方と夜は寒い寒い!!防寒着無いのに。
砂漠みたいな感じなのかな、気温差が激しいって言うかそんな感じ。
この際こっそり宿の布団持っていっちゃえ!っていう意見があって、
うちも本気で持っていこうとしてた。さすがに恥ずかしくて止めたけど。
だってさぁ、勢いで来たから寒い時用の服なんて持ってきてないわけよ。
天津鬼のように暑かったし、こんな寒さを誰が予想したか。
ちゃんと起きれるか不安になりながらも就寝。
さて、次回はやっとナムツォ編。



 
 
 
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Arranged by Ami