■■■
■■
■ 「4人の食卓」
韓国映画。僕の好きな女優が出ているので 見た映画。
今まで見た「韓国映画」のどの範疇にも属さない。 なんだか日本映画を見ているかのようだった。
心理描写も複雑で、ストーリーの展開も読めない。 テンポは良いとはいえないけど、独特の間がある。 たぶんカテゴリーはホラーサスペンスになるんだ ろうけど、もっとドラマの要素が強い作品だ。 この映画の中で、ホラーは手段に過ぎない。
主演女優のチョン・ジヒョンは「猟奇的な彼女」 で日本でも話題になった女優。一押しだ。
「自分が受け入れられない真実は、真実じゃない」
映画の中で2度出てきた台詞だ。
同感。
一般論になるが、人はそれぞれ自分独自の理解 を持つ。それは一人ひとり異なる。自分がAだと 思っていても、ほかの人はBだと言うかもしれない。 ではそれは果たしてAなのかBなのか。
答えはAでありBだ。一見矛盾しているようだが、 それは全く矛盾していない。それが人間の理解と いうものだからだ。
理解とは、認識であり、認識とは、誤解である。 もちろん、これは極論だ。
日常的には人はお互いを理解しあって生きている。 社会にはルールがあり、皆それに従って生きている。
しかし、この映画が示しているのは、社会の中で 見えにくくなっている、ちょっとした人間の「差異」 についてだ。
AとBじゃわかり辛いかもしれない。
1と100ならわかるかもしれない。
ある人はそのことについて、50という認識を している。そしてまたある人は、51という認識を している。その差はわずか1しかない。
でもそれは明らかな差であり、同じ差として考える のなら、1と100の差と全く変わらないのだ。
そう考えると、「真実」という言葉自体、矛盾して いるのだ。
そろそろ自分でも限界になってきたので このへんでやめます。
オッペケペー。
2004年10月20日(水)
|