王子のギター。 美しく壁にかかっている。
楽器は ボロボロでも安物でも、いつも傍らにあって[いま弾いてました]みたいな風に存在した方が、好きだ。 その方が愛されているかんじがする。
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正午すぎに起きる。 私はダーのリクエストでコーヒをたてた。 昨日に続きうだうだと過ごす。
「指輪を買いに行こう。」
と、ダ−が言った。
そのうち出かけようかぁ、でもあと少しだらだらとしよう…という 雰囲気で過ごしていたら 王子(と彼女)から電話が入った。 夕食のお誘いだった。手料理してくれるって。キャア。
18時半に約束した。
時間が中途半端で出かけられないね、とふたりで話し、 ダーは15時ごろ部屋のどまんなかでいびきをかいて昼寝開始。 私は洗濯物をしたり自分の準備をしたりして過ごした。
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王子の彼女(仮名:たまちゃん)は 先週の土曜日、アメリカ留学から帰ってきた。 ときどき地元に帰ってきては 親しくしてくれている女の子だ。
王子もたまちゃんもお料理が上手だと前から聞かされていたが、今日それを初めて体験するのだ!!きゃきゃきゃ。
ダーとビール買って 「モノポリー」とお酒持って出かけた。
ごちそうになったお料理はお店ででるくらい美しいもので、この辺のお店で食べるよりもずっとずっと美味しいものだった。家庭料理というよりプロの味。ドレッシングもソースも市販インスタントではなくてちゃんと作ってあった。
洗練されたキッチンと室内で作られる美しいお料理たち。 雑誌から抜け出たような風景。 なんかセレブだぁ。
たまちゃんはサンペイと同じ料理学校を卒業していた。 だからかあ。好きな事を学んできた人の料理は素晴らしいのだ。
とても素敵なおもてなしだったけれど、お料理がシェフなので 同じようにお料理でおもてなしっていうのは恥ずかしくてできないなー。 と思った。
たまちゃんの彼氏になった王子は 過去見た、モトカノと恋人として一緒にいるときの王子と ぜんぜん違っていて。
べったりで。
ホネヌキという感じで。 お酒が増すと王子のハートマークもいっぱい飛んだ。 たちあがるときにたまちゃんの頭を触れたり、 となりに座ったとき腰に手をまわしたり、 キッチンに向かって肩をくっつけて立ったり、 恋する普通のおとこのひとだった。
王子の中心にたまちゃんが存在している事は誰の目にも解った。
王子がアレしてコレしてと頼むと たまちゃんはすぐに立って お酒を作ったりたばこを持ってきたりしてあげていた。 そういう態度は少し亭主関白な感じもしたけど、 決してたまちゃんのことを粗末にしていなくて。
いまふたりがとてもいい関係であることが感じられて、 きっと、いいふたりになるなあ、と思った。
ほんとよかった。
ダーは帰ってから王子の行動を 「きもちわるい。」と言ったので笑った。
王子を内に・密に・クールに・閉じ込めていたのは 王子モトカノとの関係や存在だったのかもしれないと思った。
今日の王子は あたたかい。 感情やら表情やらがどんどん外に外に発信されていた。
王子に新しい恋が産まれて、 なにか素敵に開放してくれる人に出会えて、 自身もなにか新しくなってるんだろうなあと思った。 きっと 王子はこれからどんどん変わるだろう。 このままいい感じに成長していけたらいいなと思った。
ほんとよかった。
父長崎人+母福岡人=純血の九州オンナ、福岡に産まれ、
関東→京都→佐賀→京都→横浜→群馬と流れてます‥
レイ
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