京都で引越す度に連れてまわっていた姿鏡がある。 京都に越してからそれまでは鏡台などのバストアップのみの鏡で済ませてきていたのだが、気がつくと全体のバランスがまったく解らなくなってしまっていた。 ちゃんと自分の全身を見る事って大事よね。 美しくならなくちゃ、と思って北大路ビブレで買った。 フンパツしただけあって、デカ過ぎるくらいでかい。
もちろん、はるばる群馬まで持ってきた。 ところが。 この部屋にはこんな大きな姿鏡を置く場所がない。 どこに置いてもしっくりこなくて、仮設置・みたいな感じで室内を転々としていた。 最近は仕方ないので本棚の横に立て掛けて置いていた。
ターリンはこの部屋の高い場所をメキメキとマスターし、とうとう本棚のてっぺんも制覇した。ときどきは本棚から姿鏡に手をかけたりしていて (ああいつか倒すなぁ、また移動しなくちゃ)とか思っていた。 そしてとうとう、来るべき時が来た。
ガッシャーン。なのだ。
しかも倒れてった所にはアイロンがあって硬いものに当ったガラスは見事に割れた。 思っていた以上の音にキョトってるターリンに「こらーっ!」と、声をかけておきちょっと遠ざけておいて破片を拾う事にした…っていうか、肉球だけで歩いているネコズは危な過ぎる。ちょっと、ベランダに出した。団地などのベランダ窓のサッシの扉1枚分くらいの大きさの鏡だったので、破片の処理も大変だったし重かった。普通の紙袋じゃ入らないし破けるので段ボールで細長い箱を作って入れた。とにかく一仕事って感じになった。 大き過ぎる破片は割ったりしながら掃除機をかけた。ピンクの肉球が怪我したら困る。ダーが風呂上がりに裸足でニョキニョキ歩いて血がでちゃったら困る。丁寧に掃除機をかけ、着ている洋服を着替えた。
考えてみれば、この鏡の在り処には困っていたのだ。 そろそろ普通の姿鏡に買い替えたいなーなんて思っていた矢先の出来事、 何かのきっかけを貰ってしまったのだ。
やっぱり、この鏡は失うべき時を迎えていたのだろう。 たぶん、私はそれをずっと感じていたのだろう と、思った。
これは金曜夜のお話。 とにかく留守中に割れてなくてよかった。
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ダーとふたりでリサイクルショップを見に行った。 ここは値切りに応じてくれる所で、ホコリっぽいんだけど何かある。 私はよく¥1980とかで売ってるパイプ製のキャスターがついた(足がしっかりしているから倒れにくい?)鏡でいいと思っていて、そのテのタイプのものを探した。¥1800で、あった。しかも微妙にレトロなのだ。近年のものより少しだけ鏡が大きい。いいじゃん。
「幾らになるかなあー」と、レジの所へ持っていくとオバチャンが居て 「1000円で。消費税込みで¥1050で。」と言ってくれた。安いでないの。素敵。 私は、すごく嬉しくなっていっぱいお礼を言ってしまった。
中古なのだけど新しい鏡がウチにやってきた。 また、おしゃれが楽しめますように。
父長崎人+母福岡人=純血の九州オンナ、福岡に産まれ、
関東→京都→佐賀→京都→横浜→群馬と流れてます‥
レイ
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