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2002年01月21日(月) プリン

東京に初めて「家逃げ」をした時、怖かった。
知らない土地、知らない風景、知らない人間。
私は臆病だから、敷かれた
「レール」
の上を走っていたかった。
高校、大学、そして就職して「安定した職業」についていたかった。
だからそんな事とは350℃も違う事をしている自分が怖かった。

人と違う事をするって勇気がいる。
それはだれもしたことがないことで
「安全なレールだとは限らない」からだ。
途中でヒビが入るかもしれない。
壊れて粉々になるかもしれない。

だから私は、レールから外れてしまった、留年してしまった、家逃げをしてしまった自分が怖くてずっとおびえていた。

でも分かったんだよね。
どこにいても私は私だし、実力は変わらない。それに人と違う事をして
成功すると・・・というか、また新しい事を学ぶと自信となる。
失敗すればまた別の方法を探せる。

「あなたが方考えてるほど仕事は楽じゃないのよ?」
東京の
時計やさんに言われた言葉。
私が何を考えてるか知ってるのか???
なんでそんな無責任な事がいえるわけ?
確かに私は仕事をしていないけれど「絶対に」軽く考えているわけじゃない。

逆に、電車の中で疲れきったサラリーマンの鬼のような顔を見て
怯えてるくらいだ。
「仕事をすると心まで失っちゃうの?仕事ってそんなに嫌なものなの??って」


東京に家逃げをした時、東京駅の地下の食品売り場で
プリンを買った。
こじんまりとした家々(店)がひしめきあっている一角に
可愛いお菓子やさんを発見した。
売っている商品はお世辞にも決して多いとは言えないが
そのもの1つ1つが
「丁寧に作ってある」
って事は私の心に「きゅん」と響いた。
120円のそのプリンは私を感動させたんだよね。
感動と言うよりビックリしちゃった。
「何でこんなに人を幸せにできるプリンがあるのか!?」
ってね。


あたしは真っ先にそれを作っている人の姿を想像した。
(これを作ってる人はどんな人なんだろう?
どんなことを考えてこのプリンを作っているんだろう)と。
聞いた話によると←いつも聞く人
それは神戸から材料を運んできて、東京で作って、すぐ出荷して今ここにあるんだって。

そのプリンを食べて私は何だか安心しちゃったvv
この東京にも私が大好きな「料理」ってもので何かが繋がってるんだなって。

それはその人が心をこめて作った「真心」かもしれない。
店員さんが一生懸命進めている「伝えようとする気持ち」かも知れない。

そんなあったかい雰囲気を優しいプリンの味から察知した私は
また「少しの勇気」を吸収した。


「あたしだけのレール。」

「人とは違う生き方。」



レールを探る旅はまだまだ始まったばかり!!!













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