最強の星の真下

2003年11月05日(水) 薫香。

今日帰宅したら、金木犀の香りが居間で待っていた。

部屋に足を踏み入れた途端に、何となくオレンジの小さな花が思い浮かんだ。

これは胸を張って言えることだが、私は鼻がいい。
例えば、私は麝香の香りがとても苦手なのだが、香水に麝香が少しでも配合されていると絶対に嗅ぎ分ける事が出来る。まあ大抵の香水に麝香は入っているけれどね。
香水を、かなりの種類立て続けに嗅いでも、その匂いを聞き分けられる。といっても2桁は無理だろうけれど。

でも空気の悪い都心で働きだして以来、平日は鼻粘膜が少し重苦しい感じが続くので、嗅覚も鈍っただろうな・・・と思っていたのだが、どうやら鼻は健在だったらしい。

甘い、だけど何処か酸味のあるような香り。好きな香りのうちの一つ。
あの花群が目に浮かぶようだ。

思いがけない友人からの贈り物は、今微かに香りを漂わせながら私室にある。
良い眠りに入れそうだ。

ありがとう。


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桂蘭 [MAIL] [深い井戸の底]

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