〜ダメダメ医学生の京風日記〜

京の都に生息するダメダメ医学生、伯耕による日常生活記。

モテない王道を突っ走りながらも、萌えを求めてただ今奮闘中であります。

MAIL。 ほーむ。 雑談BBS。受験ネタBBS。伯耕ぷろふぃーる。


きのう いちらん あした
2004年09月10日(金)    トロント最後の金曜日

トロント出発まであと1日、どうもこんばんは、伯耕です。

いよいよ今日がトロント滞在の最終日。明日はもう出発の日です。




朝6時30分に起きて、薄暗い中、最後の荷造り。

シャワーなんかも浴びつつ、8時過ぎについにホステルをチェックアウト

荷物を預けて病院へ向かいました。



いつものように病院への道のり。

さすがに1ヶ月通い続けて慣れたこの道も今日が最後です。

King Street沿いのパブレストラン、その後ろにそびえ立つCNタワー

そしてダウンタウンの高層ビル街も今日で見納め。。

やっぱりいつものようにTim Hortonsでコーヒーを買って地下鉄駅へ。



そして病院到着。

今日はDr.Goldmanと、イケメンDr.Cohenのオペでした。

この前Dr.Goldmanには感動的な別れの挨拶をしたばかりにつき、

普通に麻酔医ポジションでオペ見学をしていたら、Goldmanに


「Back again!」


と驚かれてしまいました。。



今日は金曜日につき、いつも以上の手際よさで手術も進み、

午前11時過ぎにはどちらの部屋でもバイパスは終了。

最終日ということで、オペ室でお世話になった方々にできるだけ挨拶。


まずはもちろんDr.Goldman、そしてオペ看の黒人のおばちゃん、

機械整備士のAli、麻酔医のみなさん、



そしてオペが終わって出てきた



Dr.Cohen(←※イケメン)



声をかけてみたら、相変わらずの百万ドルの笑顔で話してくださり、

最後にはオペ室の前で、ツーショット写真なんかまで撮っちゃいました。むふ。






Dr.Cohenと記念写真@オペ室前。肩組んでます。




大満足の写真を撮った後、部屋に戻ってしばらくネット。

そして昼12時半過ぎ、ようやくDr.Fremesの外来が終わったということで

Fremesのオフィスへと入らせて頂き、彼にも最後の挨拶。

お忙しいところ言葉の不自由な私たちを受け入れていただき、

ありがとうございました。








今日は使っていないオペ室内で撮った記念写真。将来の仕事場かもです。





ChiefのFremesに挨拶したら、これで病院実習は全て終了です。

3週間、冠状動脈バイパス術を見続けて、かなり知識が増えた実感があります。



これなら間違いなく、帰国後



「カナダに行って何を見てきたの〜?」



と聞かれたときに、胸を張って




「心臓。」




と言えるでしょう。(←※キショい人)



その後、お世話になった病院を名残惜しく眺めながら、

バスで地下鉄の駅まで戻りました。



さて、本日のお昼ご飯ですが、



エチオピア料理



を食ってみようということになりました。

場所は地下鉄Wellesley駅からYonge St.をちょっと北に上がった所。

入口には確かにエチオピアの国旗がひるがえっていました。



昼飯ということで、肉と野菜のスペシャルディナーをチョイス。


さらに、絶対お勧めメニューのところにあった


スペシャルコーヒー(10ドル)


もオーダーしてみることに。

エチオピアのコーヒーはバターを入れて飲むとありました。

コーヒー如きに10ドルも要求するとは一体どんなコーヒーなのでしょう。。




さあ、初めてのエチオピア料理です。




どんなのが出てくるんでしょう???




期待して待ちました。




・・・




待ちました。




・・・





・・・




遅い。。。




待てども待てどもなかなか料理が出てきません。



あまりの遅さに、




材料見つけるために狩りにでも行ってるんじゃないか




との疑念すら湧いてきましたが、

30分以上経ったところでようやく料理登場。

巨大なお皿に各種料理が乗り、これをナンで包んで頂く模様です。



さあ、頂きましょう!



・・・



あれ?



スプーンフォークがない。。



ってことは



手で食えと。



ああ、さすがはエチオピア

いけないことをしているようで食う前から何となくワクワク感いっぱいです。

肉料理は青唐辛子が衝撃的に辛かったですが、これまた旨い。

煮物チックな野菜料理もこれまた旨い。

いやはや、エチオピア料理はいいです。旨いです。



そしていよいよ食後のコーヒーです。


ええ、あのスペシャルコーヒー


バターを入れて飲むというエチオピア伝統のコーヒーらしいのですが




・・・




・・・





やっぱり遅い。




ああ、待っても待っても来ない。

店の人に聞いてみると、今まさに炒っているとのこと。

そして一瞬その現場をのぞかせてくれました。

濛々と煙が出ているただ今焙煎中コーヒー豆。これは期待できそうです。




さらにしばらく経って、ようやくスペシャルコーヒー登場です。




蒸気機関車みたいなのキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!




な、なんかものすごい煙を吐き出すものがやってきました。。。

よく見たらそれはコーヒー本体ではなくて飾りの御香



それにしてもあまりの煙にお客さん数人がき込んでいます。



・・・



客に迷惑をかけるメニューです。。




青銅のビンに入ったコーヒーは色も全く見えず、まさに未知のコーヒー

1人分のちっちゃなカップに注ぎ、さあ、どんな味なんでしょうか。



・・・



・・・




ふおああああああああ。



ものすごい香ばしさです・・・。こんなの飲んだことねぇ。

だからといって焦げ臭いことは一切なし。

かなり濃い目なこともあって、ものすごいインパクトです。。。



例えていえば



「焚き火」を飲んでる感じ



です。毎度毎度わかりにくい例えですいません。



それにしても



いつまで待っても



塩とバターが来ません。。。



これは待っても待っても本当に来ない。

塩とバターで頂く珍しいコーヒーなのに、なぜ来ないんだ???




↑エンピツ投票ボタン。押すと続きが読めるよ。(投票結果)




・・・




これか。(※塩とバター)



結局塩とバターは来なかったので、これがそうである可能性大です。まさか。




それにしてもなかなか素晴らしいコーヒーです。



ああ、もう一杯




砂糖を入れると香ばしさが引き立つなあ、もう一杯!




まだまだ残ってるのでもう一杯




・・・



まだ無くならないんですか?



青銅の瓶を振ってみると、まだまだ入っている模様。

強いコーヒー何杯も飲むのは大変ですが、残ってるならもったいないので




砂糖を入れてもう一杯!



結構濃いコーヒーにつき、さすがにしんどくなってきました。。。

そろそろ減ったやろと瓶を再び振ってみれば




全く減った気配なし。




ああ、なんですかこの瓶。



もしかして



エチオピアの秘法でもかけてあるんですか?




ああ、とにかくもったいないし減らさなければいけません。

何も考えずにもう1杯!



・・・



なんか見てみれば

だんだんとコーヒーの濃い部分に突入して



コーヒーがドロドロしてきました。



やべぇ、ありえない濃さになってる。

さすがにそろそろ口の中が焚き火の焼け跡状態になってきた上に


心臓がドキドキしてきたので


ここで無念のギブアップ。



帰りがけに店の人に、あのコーヒーは果たして何人分なのか聞いてみれば


「ああ、大体4〜6人で楽しんでるみたいだね。」


と言われてしまいました。そりゃ2人で飲めば量も多いはずでした。。。



その後同行の友人と別れてBay St.のIndigo Bookstoreへ。

外国人のための日本ガイドなんかを買ってしまいました。



値段表示を見て



23.99ドル



とあったので、



「なるほど、日本円で1カナダドル90円だから2000円ちょっとか。」



と思ってレジに持っていったら

普通に4000円近く取られました。。。。



よく確認したら



USドル表示でした(死)。



ああ、もっと確認しておくべきだった。。。

それにしても、外国人向けの日本ガイドは面白いです。

ちょっと興味を持って京都のコーナーを開いてみれば



さっそく出町柳駅の位置が間違っています。



この本を参考に出町柳駅を探す外国人旅行者は間違いなく遭難するはずです。



その後、トロントも最後なので街中を歩くことに。

Yonge St.を中心に、いろいろ寄り道しながらどんどん南下。

結局ハーバーフロントまで歩いてきてしまいました。



フェリー乗り場近くの芝生の公園で一休み。

オンタリオ湖を眺めながらしばしボーっとしていました。

ベンチで愛を語らうカップル、シートを広げて休んでいる家族連れ、

オンタリオ湖をゆっくりと移動するヨット、

1ヶ月でだいぶ見慣れてきたこうした光景も今日が最後です。。。

思い立って芝生に大の字に横たわって空を眺めました。

暮れかけてきたけどまだ真っ青な空を眺めながら、

1ヶ月の思い出をしばらくの間回想。

本当に、あっという間に過ぎた楽しい1ヶ月でした。



7時過ぎ、友人と合流し、フェリーに乗ってトロント・アイランドへ向かいました。

実習最終日ということで、


トロントの夜景


を見に行こうという企画です。

フェリーの中で話し掛けてきたおばちゃんに、

俺達が9月11日に出国することを話したらものすごく心配していました。。



Ward's島にいったん立ち寄り、フェリーはCentre島に到着。


さあ、ガイドブックによればこのCectre島、「トロント夜景の名所」とのことですが



・・・



・・・




誰もいません。




かろうじて街灯だけが弱々しく点燈しているだだっ広い公園。

薄暗くなってきた公園にもはや観光客の気配は無く、

いま下船した数人だけが不安そうにマップをのぞき込んでいます。。。



・・・



もんのすごく寂しいです。。。




次の船が出るのは1時間15分後の午後9時、



しょうがないので島の対岸に向けて真っ暗な公園をテクテクと歩き始めました。



てか、本当に人がいません。。。



大丈夫なのでしょうか。



夜行性の猛獣とかいるんじゃないか。


そんな事を考えながら、

テクテクと歩くこと10分、対岸のビーチへと辿りつきました。

すっかり日も暮れて暗くなった砂浜に

カップルが一組、シルエットを落としています。




やはりビーチにはカップルが似合います。




久しく独り身の男24歳の感想でした。。。

その後湖を見渡す展望台まで歩き、しばし真っ暗なオンタリオ湖を眺めていました。

この向こうにこの前訪れたNiagara-on-the-Lakeの街があります。



その後、もと来た真っ暗な道を歩き、

この前来た時に見つけた絶好のダウンタウンビュースポットへ。






トロント・アイランドからのダウンタウンの夜景




すげ〜〜〜〜。



ダウンタウンの高層ビル街も光に包まれ、

これがまさに湖の上に浮かんでいるかのようです。



ああ、最後にここに来てよかった。



この街に俺は1カ月間いたんだなあ



そんな事を考えながら、船の時間も近かったのでフェリー乗り場へ戻りました。



フェリーに乗って再びダウンタウン到着。

荷物を取りにホステルまで戻る途中で今日一日お世話になる先生宅に連絡を入れ、



ホステルに着く前に




・・・




・・・




打ち上げだぁ。




トロントに来て最初に入ったHey Lucyで友人と実習お疲れ打ち上げ。

Hey Lucyでトロントが始まり、Hey Lucyでトロントを終える、

これもなかなか乙なものです。

ちなみに俺の中でこの店の店名の由来は


ビートルズの


「Lucy In The Sky With Diamonds」と「Hey Jude」


を混ぜたものなんじゃないかという結論に達しています。



打ち上げですっかり出来上がってホステルに戻って荷物を受け取りました。

そして酒に酔った勢いで、ホステルでお世話になった人たちと記念写真ラッシュ

スタッフのインド系男性、ベトナム系女性、そして長期宿泊客の日本人女性などと、

ホステルの外で記念写真を撮りまくって、

みんなに見送られながら1ヶ月弱お世話になったホステルにお別れ。

Canadiana Backpackers Inn、本当にお世話になりました!



その後、タクシーを捕まえて先生の家まで。

到着はもう深夜12時ちょっと前、到着後シャワーをお借りし、

しばらく荷物整理をしていたら、先生がビールを持って登場。

いろいろとトロントやカナダのお話に耽っていました。



先生が話してくれたこと。



アメリカもカナダもどちらも多民族国家なのですが、



その決定的な違いは



アメリカに行ったら日本人もアメリカ人にならなければならない。



しかし、



カナダでは日本人は日本人でいられる。



というところらしいです。果たしてカナダは国なのでしょうか。

しかし、他民族が自分達のアイデンティティーを保ったまま共存する、

そんなカナダがものすごく魅力的に思えてきました。



そんなお話を聞きつつ、時間はもう深夜2時半

さすがに明日は早いので、用意してくれた布団に入ることにしました。



明日はいよいよ出発です。





↑エンピツ投票ボタン。ただいま読者様大募集中です☆。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

よろしかったら附属掲示板に感想などカキコいただけたら幸いです。

メールもお暇なら遠慮せずに気軽に送ってやってください。

多忙につき返信は遅れるかもしれませんが、全部大切に読ませてもらっています☆。


HPランキングに参加してみました。

下の「大学生部門」をクリックしていただけると現在順位がわかります。


きのう いちらん あした



Design by shie*DeliEro
thanks for HTML→HP WAZA !
thanks for photo→M3
網嚢(※別窓)→入口はウィンスロー孔