~ダメダメ医学生の京風日記~ 京の都に生息するダメダメ医学生、伯耕による日常生活記。 モテない王道を突っ走りながらも、萌えを求めてただ今奮闘中であります。 |
2004年09月09日(木) 102ドルの罠 トロント出発まであと2日、どうもこんばんは、伯耕です。 午前6時に起きてみれば、外はかなりの大雨。 トロントに来てこれだけまとまった雨が降るのは久しぶりです。 しかし俺は確信しました。 雨は午後には止む! カナダに来て朝から天候が崩れたことも何度かありましたが、 不思議と夕方天気が悪かったことは一度もないのです。 今回もこのジンクス、通用するか。。。。 まだ薄暗い中、ホステルを出て外の様子を見てみれば、 ダウンタウンの高層ビルの上にもうっすらと雲がかかっていました。 そういえば早朝の高層ビル街を見られるのも今日を入れてもうあと3日。 いつものように地下鉄とバスで病院まで。 さすがに雨がきつかったので、いつも入るH-Wingからではなく、 バス停に近いメインのM-Wingの入り口の方から建物内を歩いて部屋に向かいました。 それにしても相変わらずでっかい病院です。。。 午前中は2例の冠動脈バイパス術を見学。 いつものように患者さんの頭の上の位置、 麻酔医ポジションで見学していたのですが、 しばしDr.の手技に注目していたところ、 クリップの外れた血管から突如 俺に向けて水鉄砲のごとく血が噴出。 ピュ~~~! やべっ!と思って回避して、濡れるのは避けられました。。。 いやはや、本当に水鉄砲みたいだった。。 しかしもし患者さんが感染症を持っていた場合、 その血に触れるとこちらも感染してしまう恐れがあるのでなかなか危険なのです。。 この手術、普通の3本バイパスで終わるかと思いきや、 人工心肺離脱直前に左前下行枝に縫合した右内胸動脈に漏れが発覚。 散々再吻合した挙句、最後には糸を全部はずして最初からやり直し。。 えらい時間がかかってしまいました。。 隣のオペ室を見ると、バイパスは終わったはずなのに、 なぜか経食道エコーを使って何かやってるみたいです。。なんだろう??? ちょっと気にしつつ、昼飯のためにオペ室を出ました。 で 昼飯です。 財布の中を見てみたら 合計約2ドル。(※約180円) ・・・ ひ~ん(泣) というわけで、本日昼飯抜き決定。 100ドルのトラベラーズチェックはあるものの、病院の店では使えません。 ああ、102ドル持ちながら昼飯が食えない男24歳ただいま独身。 しょうがないので部屋でメールチェックと日記アップをしつつ、 窓の外を眺めてみれば、いつの間にか雨も止み、真っ青な青空。 ジンクスの勝利です。 う~ん、トロントの天気独特の特徴なのでしょうか。。 午後2時過ぎ、再びオペ室へ行ってみたら、 先ほどの隣の部屋のオペがいまだに続いていました。 低拍出のため大動脈内バルーンパンピングを補助循環に用いながら、 次から次へと襲ってくる不整脈と格闘中のようです。。 モニターを見てみれば、ひっきりなしにVT(心室頻拍)、VF(心室細動)の警告が。 除細動でVFを正せば今度はBrady(徐脈)の警告が出るという状態。 さすがに俺がここにいては邪魔だと思って、心配ながらも退散しました。。。 患者さん、大丈夫でしょうか。。何とか頑張ってほしいです。。 そして午後4時ちょっと前、実習は終了。 渋滞と下校途中で激しく混雑するバスに乗って地下鉄の駅まで戻りました。 Bloor駅で、買い物に出かける友人と別れ、いったんホステルに帰宅。 その後、荷造りをして、またまたThe Eaton Centerへ向かいました。 なんとかトラベラーズチェックを換金せなあかん。 Queen Street WestのCity TV近くを歩いていると、ものすごい人だかり。 何かと思って近づいてみれば・・・ カナディアン芸能人がいる模様。 おおお! 近づいて中をのぞきこんでみれば、ラジオの公開録音中。 パーソナリティーと話してるイケメンがそれっぽいんですが、 何せカナダの芸能人に詳しくないので、どのくらいすごいのかわかりません。。 |